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短頭種気道症候群、鼻腔狭窄、軟口蓋過長症

2020.09.18(金)

短頭種はいわゆる鼻ぺちゃに改良された犬種で、呼吸器に通常の犬にはあまり見られない症状が見受けられることが多く、その中でも短頭種気道症候群と言われる三つの症状が指摘されることがあります。1.鼻腔狭窄で鼻の穴が塞がってしまい呼吸がし辛くなること、2.軟口蓋過長で人で言う所ののどちんこが長く呼吸がし辛くなること。3.反転喉頭小嚢
これらは短頭種では症状の大小を含めれば多くが該当する症状で人為的に頭を短く改良された犬種特有の疾患と言えます。頭を短くしても舌の長さや軟口蓋硬口蓋を短くすることが出来ないため起きた弊害と言えます。鼻の長さも短縮されたため鼻腔狭窄が起きやすくなります。

犬は汗を出すことが出来ないためパンティングと言って呼吸で体内の熱を蒸散し体温を下げることが知られていますが、短頭種気道症候群により呼吸による熱交換機能が上手く働かずにチアノーゼや体温上昇などの弊害をきたすことがあります。これらは外科手術で簡単に予防することが出来ます。

鼻の穴の余分な部分を切開し縮めて鼻の穴を大きくし軟口蓋を切除します。
画像に写っている肉片は軟口蓋を切除したもので炭酸ガスレーザーにて無出血で切除しています。
鼻の組織に関しても炭酸ガスレーザーで切除できますが外気に触れる部分ですので内側をクサビ形にメスで切開し鼻の穴を縫合し開大し元々の皮膚を残すようにした方が嗅覚や予後の治りが良いように思いますので出血はしますがこちらは従来のやり方通りの手法を選択しています。

少しの運動で息苦しそうにしたりチアノーゼを起こしたりイビキでしんどそうな場合はこのような手術も検討されてみてはいかがでしょうか。
昨今の真夏の暑さは短頭種には大変辛いものがあります。
ご依頼は東大阪動物病院、京丹波動物病院でお引き受けしています。

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