2020.12.27(日)
愛犬の目が赤く充血している、目の中にとても目立つ血管がみえる、涙が多いなど目に関する不調はとても不安ですね。フレンチブルドッグに限らず小型犬は症状の程度の差はあるものの目のトラブルにたびたび直面します。
今回はフレンチブルドッグの目の充血や毎日の暮らしで知っておきたい対処法について詳しくお話させていただきます。
ふと愛犬を見た時に目が赤く充血していたり、目の中に血管がハッキリと見えていたり、時には目の一部が赤く膨らんでいることがあります。何の病気?と途端に不安に駆られてしまいますね。
でも中にはいつものことだから、子犬のころから充血や赤みがあるからと気に留めていないという方もいるでしょう。
犬の目のトラブルは症状や原因が多岐にわたるので、残念ながら家族による外見からの印象だけでは症状の程度は判断できません。
愛犬がまるで気にする様子を見せていない場合でも病気の可能性もあります。
フレンチブルドッグのように元気いっぱいで活発な性格の犬は散歩中に草むらに顔を突っ込んで眼球を軽く傷つけてしまうことがあったり、ドッグランの砂埃で一時的に涙が増えることもあります。元気の他犬とじゃれ合っている間に目を傷つけてしまうことも珍しくありません。
ただフレンチブルドッグの目の充血や赤い状態には先天性の原因も少なくありません。
目に不調や異変を見つけた時は早急に動物病院を受診し対処法を確認しましょう。たとえ小さな傷であっても、場合によっては悪化したり、愛犬が違和感から目をこすってしまうこともあります。
簡単な傷であれば数日の点眼治療で完治できるので、不安をそのままにせずにきちんと原因を確認しましょう。
先天性の病気が見つかった場合、今後どのような治療や対処法をとるべきかを知っておくことで症状の悪化や愛犬のストレス軽減に努めることができます。
何の病気?と不安を抱え続けてしまうのではなく、まずは病気かどうかの判定を獣医師から受けることが大切です。
フレンチブルドッグの目が赤い、充血している時の原因は大きく分けて2つあります。1つは過度な興奮によるもので一過性の充血は自然と解消します。
もう1つは病気や怪我を原因とするもので、放置すると悪化する可能性があります。病的な原因から起こる充血は時間が経ち、愛犬が平静を取り戻した後も解消されません。
時間が経つことで悪化することや愛犬の行動の異変がみられる場合もあります。
愛犬がたびたび充血や目の異変を見せる時は、動物病院を早急に受診しましょう。
過度な興奮から起こる充血の多くは、散歩や自宅への来客時など愛犬が突発的に激しい行動を見せる時に起こります。このような性格のフレンチブルドッグには首輪ではなくハーネスと着用させ、目の充血を予防しましょう。時間と共に自然と解消される症状といっても、たびたび繰り返すことは愛犬に様々な負担がかかっています。しつけと併せた物理的な対処も講じてゆきましょう。
動物病院の受診は原因特定のためではなく、悪化を防ぐため
フレンチブルドッグのように目が突出した鼻が短い顔立ちの犬種は、目が外的な刺激を受けやすく、目のトラブルも珍しくありません。
子犬の時点ではまるで症状が無かった場合でも生活環境や加齢が原因で目の充血や赤い症状が気になることもあります。
目の充血や赤くなる病気を発症する原因を特定することはできませんが、異変を感じた時にすぐに適切な対処を講じることで症状の進行や悪化を防ぐことはできます。
異変を感じた時は早急に動物病院を受診しましょう。
フレンチブルドッグの目が赤い時や充血がみられる時の一般的な治療法は下記です。
・点眼
・手術
軽度の怪我など一時的な症状であれば点眼で完治できます。点眼は手順を覚えておけば簡単に自宅で済ませることができます。初めて点眼薬を処方された時は、獣医師の点眼の方法も指導を受けましょう。
自宅での点眼が難しい場合は点眼だけを動物病院に依頼することもできます。
動物病院で処方された点眼薬は必ず決められた期間続けましょう。点眼を始めると数日で症状が改善されますが、目の傷は飼い主の肉眼だけでは完治の見極めができません。
都度きちんと処方薬を使用し、中途半端な状態で治療を終えてしまわないよう注意しましょう。
先天性の症状や今後の悪化が想定される場合は、手術を行う場合もあります。手術をすることで患部を切除し、症状の進行や愛犬の不快感を解消します。手術をする場合、大変高度な技術を要するため、かかりつけ医はもちろん場合によっては犬の眼科専門医や大学病院への相談も検討してみてください。
目は愛犬の暮らしにとってとても大切な問題です。手術を考える時はセカンドオピニオンも積極的に活用し、飼い主の立場で信頼し依頼できる方法を選択しましょう。
目の病気がフレンチブルドッグにとって珍しいことではない、手術の可能性もあると知ると途端に不安を感じてしまう方もいるでしょう。
でもこの病気は決してすべてのフレンチブルドッグに当てはまるものではありません。私達も日常生活で目のかゆみや赤み、違和感が生じることもあり、症状の程度も様々ですからフレンチブルドッグも同じことです。
生涯を通じてフレンチブルドッグの目が赤い症状や充血を予防することはできないので、症状に気がついた時は早急に動物病院を受診するよう心がけておきましょう。
もしもの時に備え、ペット保険への加入も検討しておくと安心です。