2021.02.19(金)
ボストンテリアは比較的体臭が薄いタイプですが、全くの無臭ではありません。犬特有の臭いが気になるという方もいれば、愛犬が一緒に寝た寝具や愛犬がいつも使っているクッションなどの臭いが気になるという方もいるでしょう。
今回は、ボストンテリアと楽しくストレスフリーな暮らしを続けるために、気になる臭いの原因と効果的な解決法をご紹介させていただきます。
どんな犬種を家族に迎えようかと色々と調べていると、こんな情報にたどり着くことがあります。
◎体臭はほとんどありません
◎臭いが気にならない犬種
室内で一緒に暮らす愛犬の臭いが少ない、無臭であれば色々な不安を解消でき理想的と思いますね。でも実際には犬も野生動物の一種ですから、完全な無臭ということはあり得ません。
個人の感じ方の違いはあれど、かならず体臭は発生しています。
ただ犬の中にはビーグルやコッカー、レトリバーなどのように独特な強い体臭を発するタイプもいます。これらの犬種は、元来は猟犬で、狩猟の際に仲間に自分が通った経路や居場所を知らせるために特有の体臭を発します。このような犬種に比べると、たしかにボストンテリアの体臭は薄く、気にならない程度ともいえます。
ボストンテリアの体臭が少ない、気にならないという表現には、比較対象となる体臭が強い犬種の存在があることもぜひ知っておいてください。
ボストンテリアの体臭の原因は下記があります。
◎口臭
◎外耳炎による耳内部から発する臭い
◎皮脂による体臭
◎加齢臭
犬も人間と同じで加齢と共に体臭が強くなります。この体臭は生理現象ですから、シャンプーの回数を増やしても改善にはつながりません。加齢とともに敏感で乾燥しやすくなった皮膚を必要以上に頻繁にシャンプーすると、皮膚へのダメージが大きく皮膚トラブルにつながる危険があるので注意しましょう。
また体臭と思っていた臭いが実は口臭だったというケースも少なくありません。愛犬が顔を近づけてきた時や愛犬に舐められた後に気になる臭いがするときは、口内をチェックしましょう。
◎歯の根元が茶色や緑に変色している
◎歯の表面に石状の塊が付着し、凸凹している
◎歯がぐらついている
◎歯茎が赤く腫れている
◎息が臭い
犬の口内トラブルは3歳ごろから徐々に深刻化し始めます。大抵の場合、日ごろの食生活が原因にあり、改善するには動物病院の処置も必須です。
歯垢や歯石の付着が原因で起こる口内トラブルは自然治癒や自然と解消されることはなく、日々悪化する一方です。
歯の表面に付着した歯垢や歯石から次第に雑菌が増殖し、内臓にまでダメージを与えてしまいます。家族が不快な臭いに気がつくほどに症状が進行している場合、歯磨き程度では改善はできず、医療による高度な処置が必要です。
口臭は愛犬からのSOSのサインです。放置すると悪化する一方ですから、早めに動物病院を受診しましょう。
ボストンテリアの基本的なお手入れは下記です。
◎月に1回のシャンプー
◎週に1,2回のブラッシング
◎歯磨き
◎月数回の耳掃除
併せて愛犬が毎日使うベッドやクッションなどもこまめに洗濯をしましょう。
ボストンテリアは他犬種に比べ比較的に体臭が薄いものの、日々分泌される皮脂に日常の汚れや散歩中の土埃などが付着し、気になる臭いを発することがあります。この臭いの解決策は、自宅で定期的な続けることです。
犬の皮膚は人間の赤ちゃんよりも薄くデリケートですから、シャンプーは月に1回程度で十分です。シャンプーとシャンプーの間の期間は、市販のブラッシングスプレーとラバーブラシを使い全身をブラッシングしてあげると効果的です。
短毛のボストンテリアにはブラッシングは不要と思われる方も多いものの、ブラッシングには被毛を整える以外の効果があります。
短毛の犬種の場合、ブラッシングをすることで皮膚が適度な刺激を受け新陳代謝が活性化されます。このことで皮脂や毛穴に詰まった汚れの排出が進み、ブラッシングスプレーでそれらの汚れを取り除くことで、気になる臭いの軽減につながります。
ボストンテリアのブラッシングなら、わずか数分で完了できるので、ぜひ気になる臭い対策に習慣化してみてください。
併せて歯磨きやデンタルケア製品を活用し、口内環境を改善すると不快な口臭の軽減にもつながります。
愛犬の臭いはつい慣れてしまい、気にならないという声も多々ありますが、定期的なお手入れは愛犬の健康促進にもつながります。犬には必ず体臭や特有の臭いがあると考え、日ごろからお手入れを続けてゆきましょう。