2021.02.20(土)
元気いっぱいで食欲も旺盛なものの、食後に吐いたり、留守番中に吐いたりと愛犬が原因不明の嘔吐を繰り返すことがあります。犬は自分の体を守るためや育児のために簡単に嘔吐できる身体構造をもっているので病的な理由がなく、正常な生理現象として吐くことはあります。でもたびたび吐く場合は何らかの健康面の問題を抱えている場合もあるので、まずは原因を知ることが大切です。
今回はボストンテリアに多くみられる吐く症状の原因や吐いた時の対処法、繰り返さない予防策について詳しくご説明させていただきます。
愛犬が吐いた時、病気や体調不良、異物の飲み込みなど色々な不安がよぎりますね。実は犬の嘔吐は珍しいことではなく、犬は簡単に嘔吐できる内臓構造をもっています。
ただ簡単に吐くことができるものの、吐くことが体に何ら負担にならないわけではないので、ボストンテリアならではの実態を知っておきましょう。
ボストンテリアが吐くシチュエーションで多いのは下記です。
ボストンテリアはとても食欲旺盛で、勢いよく食事をしてしまいがちです。この時、ドライフードが喉に詰まり、勢いよく吐き出すことがあります。このような嘔吐は、病的なものではないので特別心配する必要はありません。
ただ吐く仕草は見せるものの嘔吐物は出ていない、胃液だけを吐くという場合や吐いた後にぐったりとした様子を見せる時は、異物や固形物の飲み込みなど危険な場合もあるので注意が必要です。
ボストンテリアが吐く理由で多くみられるのは下記です。
加齢や持病などの問題が無い場合、吐いた理由が病的な理由かどうかを見極めるには、吐いた直後の愛犬の行動に注目しましょう。
もし嘔吐物を再度食べようと口をつけた場合は、病的な理由で吐いたわけではありません。一時的に喉に不快感があり、いったん吐き出した上で、再度落ち着いて食べようとしているだけです。
人間も食事中にむせてしまうことがあるので、同じ症状です。このような場合、家族の立場からは不快感を覚えますが、慌ててフードを片付けるのではなく、愛犬に任せておいて問題ありません。
一旦、飲み込んだ後で吐いたフードは、唾液や胃液でふやけているので柔らかく、次に口をつける時はスムーズに食べることができます。これは犬にとって自然な行動ですから、不快に感じ無理やり片付けるのではなく、愛犬に任せておいてください。
もし愛犬が嘔吐物を避ける、遠ざかろうとする、ぐったりとした様子を見せる場合は、何らかの体調不良を抱えているサインです。吐いた物をしっかりと確認し、下記の点をチェックしてください。
これらの点を家族がしっかりと把握していると、動物病院を受診した際に獣医師に的確に症状を伝えることができ、治療もスムーズに進みます。
食事の直後にはしゃぎまわり吐いた場合や勢いよくドライフードを食べ喉に詰まらせ吐いた場合は、特別な対処は必要ありません。愛犬をサークルなどに戻し、30~1時間ほどゆっくりと休ませましょう。
もし原因不明で吐いた時や吐いた後に愛犬がぐったりする様子を見せた時は、再度吐いてしまうことの無いように対処が必要です。
具体的な方法は下記です。
吐いた直後は、人間であればうがいをしたり、口の不快感を解消するために水を飲みたいと思います。でも犬にこのタイミングで飲水をさせてしまうと、胃腸を刺激し再度の嘔吐につながる場合があります。
犬は簡単に吐くことができる内臓機能をもっていますが、病的に吐くことを繰り返してしまうと脱水症状や体力消耗につながり危険です。まずは胃腸をゆっくり休ませるために、数時間は飲食を控えましょう。
この控える時間内で愛犬の様子が悪化したり、表情がうつろになったりとする際はすぐに動物病院を受診してください。
ボストンテリアのように食欲旺盛な犬種に、ゆっくりと味わいながら食事をするようしつけることは不可能です。もし愛犬が早食いと吐く行為を繰り返す場合は、ドライフードをふやかし与えると効果的です。
ふやかすことで、喉に詰まることもなくスムーズに飲み込むことができます。
ふやかし与えると虫歯になる、顎が弱くなるとう誤情報も多々ありますが、これは誤りですから、吐く癖を予防するため効果的な方法ですからぜひ実践してみてください。