まずはリン酸緩衝液の作成からはじめます。リン酸二水素ナトリウム(二水和物)(Sodium Dihydrogen Phosphate, NaH2PO4・2H2O, M.W 156.01)とリン酸水素二ナトリウム(12水和物)(di- sodium Hydorogen Phosphate, Na2HPO4・12H2O, M.W 358.14)で調製する。 そして診断用として凝集を分かりやすくする為にサフラニンで色をつけています。
そして抗原作成用マウス(今回の場合はハムスター)を用意しプログラムに則りブルセラ死菌を投与することで体内からブルセラカニス抗体が作られ陽性反応を示します。感染源にはなりませんが取り扱いには最新の注意を払います。
ブルセラ・カニス抗体反応試験マイクロプレート凝集法による判定の画像です。縦軸が倍率で横軸へ1列ずつが1検体になり写真の場合は12検体を測定しています。左から2番はマウスで作成したポジティブコントロールなので軽く反応しています。ポジティブコントロールは160倍程度まで反応を見せていますが、それ以外の犬の検体は20倍でも反応を示していません。試験結果は良好で臨床でも有意義な診断方法だという事が分かりました。観察しやすいように半透明のアクリル板の下からライトをあてて撮影しています。不妊・流産の起こる犬はブルセラカニス感染症を第一に疑い早期に繁殖施設全体のスクリーニングをかけて蔓延を防止する処置を実施していく必要性があることを再認識しました。
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。「お問い合わせ」ページより、お電話かメールにてお問い合わせください。
【WANLINE】トップページへ戻る