今まで犬の冷蔵精液保存では保存液と混濁させて冷蔵するのが一般的な方法でしたが今回は無処理でも低温であれば72時間程度までであれば受精能力を十分維持したまま冷蔵保存できるという点があります。
使用するものは犬の精液全量、遠沈管、シリンジ、シリンジに取り付けるカテーテル、緩衝液(水)、緩衝液の入れ物になります。ポイントになるのは精液を自然沈殿させてペレット状にして冷蔵保存する点になります。
検鏡する場合は必ず加温すること加温していない状態では仮死状態となっており活性が著しく低下している。通常使用する場合でも急激な温度変化を避けるためあらかじめ30℃を上回らない緩衝液で加温すること。加温方法は緩衝液の入れ替えによって行う。
以上が誰でも簡単に出来る冷蔵保存です。
おそらくペレット化することにより精巣での保存状態に近い状態となり分泌液と混濁している状態よりも保存性が上がると推測でき低温で活性が下がることも相乗し72時間程度までなら加温後受精能力を有す活性を示します。
注意点としては使用する状態(検鏡含む)までペレットを攪拌しないこと、遠沈管を必ず立てた方向で保管することです。宅急便で輸送する場合は注意が必要ですが到着時のペレット形状で判断が可能です。
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