2020.06.18(木)
いろいろなペットショップへ足を運んでみると、同じ犬種でも値段の高い、安いの差が大きく驚かれるでしょう。高い値段の子犬も安い値段の子犬も一見では違いが無いようにも思えます。今回はフレンチブルドッグを家族に迎える時に気になる値段について詳しくご説明させていただきます。
フレンチブルドッグを家族に迎えたい、でも値段があまりに高くて驚いた、あきらめたことがあるという方もいるでしょう。
実はフレンチブルドッグの子犬はダックスやチワワの子犬に比べ値段設定が高額です。
都内では、30~50万円ほどが相場価格で、神奈川、埼玉、千葉エリアでも30万円前後が相場です。
この値段設定だけをみるとあまりに高額で中にはペットショップへ不信感さえ抱いてしまうでしょう。でもこの値段設定には
・母犬の飼育費用
・出産までにかかった医療費
・授乳期間中の食費や医療費
・血統証発行費用
・犬舎の運営費用
・ペットショップの販売に至るまでの各種費用
などが含まれています。
元気な子犬が誕生し、新しい家族を迎えるまでには、数年単位での計画が必要な上に、親犬が健康で衛生的な環境で暮らしていることが何より重要です。
大抵の犬舎は数多くの犬を抱えているので、必要となる人手も想像以上です。
特にフレンチブルドッグのように出産に様々な課題が生じる犬種は、常に綿密な健康管理が欠かせず、飼育には相当な経験が必要とされます。
子犬を家族に迎える時に、単に値段だけを考えずに、その値段に含まれる背景を考えてみると打倒な値段設定だと思えるでしょう。
フレンチブルドッグの子犬は他犬種に比べ値段設定は高額です。
これは犬種特有の理由があり
・出産頭数が少ない
・頭部が大きい骨格ゆえに出産に多大な負担がかかる
・出産は帝王切開になることが多く、医療費がかさむ
・繁殖家の軒数が少ない
ダックスやチワワ、プードルといった人気犬種に比べ、フレンチブルドッグの繁殖家は大変少ない上に、衛生的な環境で熱心に繁殖に取り組み、健康的な子犬と限定することで、ますます子犬の総数が少なくなります。
だからこそ、希少犬種とされ、販売時の値段の高くなりがちです。
値段だけで見ると、10~20万円ほどで購入出来る他犬種の方が手ごろなのでは?ペット向きでは?と思えますが、
・無駄吠えが少ない
・温厚な性格
・知能が高くしつけの覚えが早い
・愛嬌のある顔立ち
・活発で外遊びが大好き
このようにフレンチブルドッグならではの魅力を考えると、単に値段の違いだけで他犬種をと考えるのも心残りがあるでしょう。
フレンチブルドッグには、この犬種、この体形だからこその魅力があります。家族に迎える時は、単に値段だけではない、それぞれの子犬の魅力に目を向けてみましょう。
ペットショップでは様々な犬種のMIXも販売されています。中にはフレンチブルドッグを親に持つミックス犬もいます。この場合、純血種のフレンチブルドッグに比べ値段設定も安く、この子犬でもいいのでは?と思ってしまうでしょう。
でもMIX犬は、成長と共に様々な変化が起こり、中には親犬の組み合わせに無理がある場合もあります。特にフレンチブルドッグのように特徴的な顔立ちや体形をする犬種の場合、安易にチワワやプードルと組みあわせることで、骨格が細くアンバランスになることもあります。
ダックスと組み合わせると、足と胴体のバランスが崩れてしまい骨格に負担がかかることもあります。
フレンチブルドッグは特徴的な体形の犬だからこそ、より危険をなくし健康でいられるよう純血種をおすすめします。
フレンチブルドッグの毛色はJKC(血統証発行団体)で下記が認定されています。
・フォーン(明るい茶色、小鹿の様な色)
・ブリンドル
・ホワイト
・クリーム
・パイド(白地に黒の模様)
・ブラック
中でも一番人気は白やクリーム系の淡い色合いです。淡い色の人気はフレンチブルドッグに限らず他犬種でも人気で、高額になりがちです。
ホワイトやクリーム色な上に、メスと条件を加えるとさらに高額になるでしょう。
フレンチブルドッグは毛色による性格や体臭の差異がすくないので、毛色はあくまでも好みと考えておきましょう。
またパイドの場合、全く同じ色柄の犬は他にいないことから、オリジナル感があると人気もあります。
フレンチブルドッグを家族に迎えるにあたって、具体的な毛色の性別の希望が決まっている場合は、ペットショップや販売元へ相談をし、希望に合う子犬が産まれ次第連絡をもらうという方法があります。
もちろんこの場合、いつまでにお渡しができるという期限断定した約束ではありませんが、希望の子犬に出会える確率が各段に上がります。希少な犬種ですが、偶然希望通りの子犬に出会える奇跡を待つよりも、専門家に相談をする方がスムーズでしょう。