2020.07.26(日)
犬は6歳を目途に老犬、シニアと呼ばれる年代に差し掛かります。一緒に暮らし始めて、わずか6年と思うと短いと感じる時間ですが、老犬と呼ばれる年代になったからといって、生活が一変するわけではありません。
特にボストンテリアのように明るく、ハイテンションな性格の犬は6歳を超えてもまだまだパワフルです。愛犬にいつまでも元気で快適に過ごしてもらえるよう、老犬に心掛けてあげたい食事や散歩の工夫法をご紹介させていただきます。
犬は6歳を迎え老犬と呼ばれる年齢になっても、それまでと変わず元気いっぱいに過ごしているように見えます。若干、白髪が増えたり、以前に比べお昼寝の時間が増えたりと感じることはあっても、まだまだ元気と感じます。
ただ犬の6歳を人間の年齢に換算すると40代後半~50代半ばに当てはまります。家族に迎えたばかりの子犬のころに比べ、だいぶ年齢を重ねています。
この時期の犬には外見からは分かりにくいものの、内臓機能の低下が起き始めています。以前と同じように硬いドライフードを食べられなくなったり、消化不良や下痢、嘔吐を起こすことも多くなります。中にはアレルギー皮膚のべたつきという変化が起こる場合もあるでしょう。
加齢による変化はどんな犬にも必ず起こるので、家族が年齢や体質にあったケアを心がけてあげましょう。
老犬期を迎えたボストンテリアの食事は
〇良質な原材料で作られている
〇良質な動物性タンパク質が主原料
〇愛犬のアレルギー発症の原因となる原材料が配合されていないこと
〇着色料や合成保存料などが配合されていないこと
などを基準に選んでゆきましょう。
老犬だからといって必ずしもウエットフードやドライフードをふやかす必要はありません。愛犬が食事をする様子を確認しながら、都度食べやすさの工夫をしてゆけば十分です。
また子犬のころから与えているフードメーカー、ネット上で評判のいいフードが必ずしも愛犬の体質に合うとは限りません。年齢とともに体質も変化するので、フードは試供品なども上手に活用しながら、愛犬に合う製品を見つけてゆきましょう。
6歳を超えてもまだまだ元気いっぱい、陽気で明るいこともボストンテリアの魅力です。でも一見若いころと変わらないように見えても、身体機能や足腰関節には加齢による変化が起きています。そのうえ、排泄機能も若いころに比べ低下しています。
毎日の散歩は
〇外出時の気温に注意する
(暑すぎる時間の散歩、真冬の暖かい部屋から寒い屋外へ出かける時の気温差には注意が必要です)
〇散歩ルートは愛犬に負担がかからないよう見直しも必要
(散歩ルートを短くする、階段や歩道橋をさけて通るなどの工夫を)
〇散歩の回数を増やす
(加齢ともにトイレを長時間我慢することが苦手になります。散歩時にトイレを済ませている場合は散歩回数を増やし、トイレの失敗を防いであげましょう)
愛犬の散歩はつい子犬の時のルートのまま、家族の生活リズムに愛犬が合わせるなど気が付けば老犬となった愛犬には負担がかかっていることもあります。
愛犬が年齢を重ねるにつれて、都度見直し愛犬が健康で過ごせるよう工夫をしてあげましょう。
ボストンテリアに限らず老犬期を迎えると様々な体調変化が起こります。愛犬が老犬期を迎えたら、動物病院で定期健康診断を受診することをオススメします。
動物病院では簡易的な血液検査から全身の精密検査まで様々な健康診断メニューが用意されています。血圧や血液など目に見えない不調を定期健康診断で早期に発見することができれば、愛犬に適切なケアを施すことができ、家族の安心にもつながります。
それぞれの病院で検査項目や費用が異なりますので、かかりつけ医に気軽に相談をしてみましょう。
老犬期を迎えたボストンテリアには
〇朝夕の適度な運動
〇気分転換になるお出かけ(ドッグランやドッグカフェ、ショッピングなど)
〇皮膚、被毛を清潔に保つ(月に1回程度のシャンプーや水のいらないシャンプーなどで負担をかけずにお手入れを)
〇良質で消化吸収に負担がかかりにくい食生活、ドッグフードや手作り食など愛犬に合う食事を
などを心掛けてゆきましょう。
もしボストンテリアが
〇食欲がない
〇元気がない
〇下痢
〇嘔吐
〇咳
〇鼻水
〇皮膚のかゆみ、脱毛、湿疹、変色など
〇なんだか普段と様子が違う
このような様子を見せる時はかかりつけ医にすぐに相談をしましょう。
ボストンテリアは明るく、陽気で社交的な性格です。老犬期を迎えたからといって家で過ごす時間ばかりでは退屈してしまいます。
ペットカートやキャリーバックなどを上手に活用し、積極的に愛犬とお出かけを楽しみましょう。お出かけやレジャーは愛犬の生活に刺激をあたえ、老犬期になっても明るく過ごすきっかけになります。