2020.08.22(土)
パグはテンションが高く、好奇心旺盛、社交的な性格でお出かけも散歩も大好きです。散歩は朝夕のトイレや気分転換のために習慣化することははもちろん休日にはドッグランなどへ出かけ他犬とじゃれ合い遊ぶ機会も作ってあげましょう。
小型犬には散歩が必要ない、毎日5分程度の散歩で十分という意見もありますが、これは決して正解ではありません。犬は人間の5~7歳程度の知能や感情をもっています。人間にあてはめ考えた場合、このような生活スタイルが好ましくないことは誰もが納得できるでしょう。
今回はパグにあった運動や散歩について詳しくご説明させていただきます。
パグは元気いっぱいな犬種ですから、お出かけや散歩、アウトドアも大好きです。でもパグの体形は重量感のある胴回りと細い脚でとてもアンバランスです。そのうえ食欲旺盛で肥満気味な場合も多く、必ずしもスポーツに向いた体形ではありません。
犬が楽しむスポーツといえばボール投げやフリスビー、アジリティなどが有名ですが、パグの体形を考えるとこれらは足腰、関節に負担がかかってしまうでしょう。
高い場所から飛び降りたり、何度も繰り返すボールを拾いに走らせたり、ジャンプをさせると怪我の元です。
パグと運動を楽しみたい、運動不足を解消してあげたい時は「ドッグラン」がオススメです。
ドッグランでは他犬とじゃれ合い遊ぶことができるうえ、マイペースに走ったり、休憩したりもできます。このような遊びならパグの体に負担をかけずに思い切り楽しむことができます。
犬にとっては飼い主の歩調に合わせゆっくり歩く運動よりも、犬同士でじゃれ合い遊ぶ方が運動効率が高くなります。ただじゃれあっているだけに思える姿も実は適度に全力疾走をしたり、休憩を入れたり、クールダウンをしたりととても効率的な運動メニューになっています。
またパグは遊び好きで社交的な性格なので、暑い日でもお出かけ先ではつい張り切りすぎてしまいます。でもパグのように鼻が短い顔立ちの犬達は暑さで体温が上がりやすく、熱中症の危険が他犬に比べ高いので、お出かけをする時間や当日の気温にはくれぐれも注意しましょう。
暑さ対策にペット用プールも人気がありますが、屋外のプールは気温が高すぎたり、濡れた体がかえって暑さを助長してしまうこともあります。暑い季節は屋内で楽しむことができるドッグランやプールを積極的に活用しましょう。
暑い季節は愛犬を散歩へ連れ出すのも不安ですね。アスファルトの温度は外気の体感温度の20~30度以上高温になるといわれています。
気温が30度を超える日中はアスファルトの表面温度は50度を軽く超えています。この上を犬が肉球で歩くのですから、いかに危険なことかわかるでしょう。
ちなみに日中に高温になったアスファルトの温度が下がるのは日没後3~4時間かかるそうです。これでは朝も夜も散歩に出かけるタイミングがなく、愛犬も運動不足になりがちですね。
でも暑い季節だからといって完全に散歩を諦めるわけもにいきません。特に散歩中にトイレを済ませる習慣がついている場合はもちろんです。
暑い季節にパグを散歩に連れ出す時は、
・早朝の気温が上がる前
・短時間
・日陰を歩かせる
・帰宅後は涼しい部屋で休ませる
というポイントを心掛けておきましょう、運動不足の解消には屋内で遊べる場所を見つけ、積極的にお出かけをしましょう。
屋内で遊べる場所がないという方は、家の中で家族とオモチャを引っ張りあう遊びがオススメです。適度に体力を消耗でき、楽しさもあり愛犬のストレス解消につながります。
パグは陽気でハイテンション、好奇心旺盛な犬種で、運動や散歩、お出かけも大好きです。でもパグの特徴的な体形を考えると、
・長時間の連続した運動
・ジャンプなど足腰に負担がかかる運動
・体温が上昇し呼吸が荒くなるような激しい運動
などは決して好ましくありません。パグにはパグの体形や体質を考えた安全で楽しい運動を企画してあげましょう。
また肥満気味な場合は、運動をさせダイエット効果を期待してはいけません。肥満である時点ですでに足腰、関節に過度な負担がかかっているのですから、運動をさせるとますます負担を増大させてしまいます。
肥満気味の場合はまず食事療法で体重を減らし、足腰への負担を軽減してから徐々に運動量を増やしてゆきましょう。
また運動と散歩とは別の意味、効果があります。毎日朝晩散歩に出かけているからといって、ドッグランや他犬との遊びが不要ということではありません。
どちらもパグが健康で明るく暮らすうえで欠かせないものですから、家族でスケジュールを調整しながら、パグとのお出かけを楽しみましょう。