2020.09.21(月)
思わずクスっと笑ってしまいたくなる顔立ちと丸みを帯びた体形、一生懸命に走る姿さえもどこかユニークなパグは飼いやすそうな犬種と誰もが思いますね。でも実はパグにはとても頑固な面もあります。時にはこの頑固さが強く現れ、飼いにくいといわれてしまうことも少なくありません。
今回はパグの頑固な性格やその飼いやすさに注目してみましょう。
パグは頑固な性格だ、飼いにくい、しつけが大変
実はこの情報は間違えではありません。
パグの起源は中国にあり、パグは宮廷で高貴な方々に寵愛されるペットとして誕生しました。パグに求められていた素質は「かわいい」「人懐こい」「明るい」ということ、パグはこのすべてを満たしていますね。
ただ言い方を変えるとマイペース、わがまま、自分の思いを強く主張するともいえる性格です。
一般的に「飼いやすい」といわれる犬種の多くは猟犬や使役犬として輩出された犬達です。古くから人間の指示を受け、行動するよう習性化されています。
ただ猟犬は従順さがある半面で相当な運動量と高い知能が考えだすイタズラや自己主張の数々を家族がコントロールしなければなりません。時には手にあまり、飼い続けることができないとギブアップする方もいます。
「飼いやすい」という表現や基準はそれぞれの家族によって感じ方が異なります。パグは「初めて犬を飼う方」「運動や散歩はほどほどでいいという方」「年配の方や小さな子供のいる家庭」できっと飼いやすいと感じてもらえる犬種です。
もちろん犬の飼育上級者の方でもパグならではの頑固さに魅力を感じ、パグと楽しく暮らしている方も大勢います。
まずは実際にパグに会ったり、パグを飼っている方に直接会いパグの魅力について体験談を聞いてみましょう。
頑固な性格の犬と聞くと気難しそう、噛みついたりして怖い、しつけが難しそうと感じるのも当然です。もちろん犬の種類によって「頑固」の程度やその後の行動は様々ですが、パグの頑固さはある意味パグのチャームポイントでもあります。
例えば
・一度咥えたものを離さない
・食べ物の好き嫌い激しい
・散歩中に座り込んでしまうと歩かない
・家族のベッドやソファを占領してしまいどいてくれない
こんな行動も「頑固」といわれてしまうこともあるでしょう。
パグのように口角が広く、鼻がひくい犬種は顎の力がとても強く、いったん物を咥えると、無理やり引き離すことが難しい骨格をしています。そのため、遊びの合間や盗み食いをした食べ物、ボールなど一旦咥えてしまうとなかなか取り返すのも一苦労です。
そのうえ、パグの肉厚な体形と陽気な性格は多少叱られたり、お尻を叩かれてもまるで動じません。自分の気のすむまで思うがままに行動します。このような面は、「頑固」でしつけが大変ともいえますね。
頑固なことは決して凶暴性や危険性と同じ意味ではありません。パグは人間も他犬も大好きな性格ですから、無暗に周りを攻撃することはありません。
ただ物事に動じない、おおらかな性格だからとパグを困らせるようなことをし続けると、時にはパグから反撃がある場合もあるので注意しましょう。
初めて犬を飼う方、初めてパグを家族に迎えたいと考えている方は、出来る限り「飼いやすいパグ」を探したいと思いますね。
でも子犬はどの子犬もかわいらしく、なかなか飼いやすさの見分けが難しいものです。
そのような時の目安の1つに「人馴れの程度」があります。
パグの子犬に手を差し伸べたり、抱っこをしたときに緊張や不安から震えたり、硬直することがなくフレンドリーに接してくれる子犬であれば、すでに人間に慣れているというサインでもあります。
すでに人間に慣れているということは、今後新しい環境で生活を始めるにあたって、お互いの距離が自然と縮まってゆくでしょう。
触れようとした時、抱っこをしようとしたときに、人間への警戒心をあらわにしてしまう子犬の場合、まずは人間は危険な存在でないことから理解をさせてゆく必要があります。
子犬を家族に迎えると、トイレなど様々なしつけが必要になり、途端に生活は慌ただしくなります。ただ愛嬌たっぷりなパグとの暮らしは、きっとたくさんの笑顔にあふれているはずです。
子犬のちょっとした動きや寝顔、ただ座っているだけで、あまりにも可愛い存在で、目が離せなくなるでしょう。
パグが「頑固」な性格であることに間違えはありません。でもこの頑固さもパグならではのチャームポイントと理解すると、きっともっとパグのことが愛おしく感じられるでしょう。
ちなみにパグが頑固な性格と深い顔のシワから「思慮深い犬」「何かを真剣に考えこんでいる顔」と海外では言われることがあります。
ヨーロッパを原産とする華やかな犬種達とは違う、独特な顔立ちのパグはきっと素晴らしい家族になること間違いなしの犬種です。