2020.11.05(木)
フレンチブルドッグといえば何よりご飯が大好き、食欲旺盛な犬種です。だからこそフレンチブルドッグがご飯を食べてくれない時の家族の不安や心配は想像以上でしょう。
フレンチブルドッグが餌を食べない理由は様々です。理由によって家族がとるべき対処法も異なるので、今回はいくつかの代表的なケースを例に挙げてご説明させていただきます。
フレンチブルドッグが餌を食べない理由は体調や年齢、しつけなど様々なケースがあります。その中でも代表的なものは
〇口内トラブルを抱えている
〇胃腸の調子が悪い、膨満感や不快感
〇偏食やわがまま、別の食べ物が欲しいという催促
〇加齢
〇子犬に多い誤飲
他にも様々な理由があるものの、本来食欲旺盛な犬種ですから、何日も食欲不振が続く場合や突然急激に食欲が落ちた場合、下痢や元気がない、目つきや表情がいつもと違うなどが異変がみられる時は、すぐに動物病院を受診しましょう。
子犬がご飯を食べない場合、家族が気がつかない間に誤飲事故を起こしている場合もあります。オモチャやガム、小銭、ビニール袋などを丸呑みしたことで食欲不振に陥っていることもあるので油断は禁物です。
偏食やわがまま、家族の食事の催促など以外の理由でフレンチブルドッグが餌を食べない時は深刻な病気が考えられます。本来とても食欲旺盛は犬種だからこそ早急に動物病院を受診しましょう。
ご飯を食べない症状以外に
〇下痢や便秘
〇元気がない
〇体に触れると嫌がる、痛みを訴えるような鳴き方をする
〇ハウスやケージの中から出てこない
〇家族から隠れるように過ごす
〇体重が減ってきている
〇毛艶が悪く抜け毛が増えた
〇口臭が強い
このような点が気になる場合は動物病院で血液や便の検査、レントゲンなどを受けましょう。
また最近は口内トラブルが原因で餌を食べることができないケースも増えています。歯垢や歯石が蓄積し歯茎に出血や腫れ、歯のぐらつきなどがあると固いドライフードを食べるだけで痛みが走ります。
食欲旺盛なフレンチブルドッグが餌を食べないほどですから、口内の痛みは相当なレベルです。この口内のトラブルは人間同様に歯周病と呼ばれる立派な病気の1つです。
歯の表面が変色していたり、強く不快な口臭がある場合は歯周病の可能性があります。痛みを伴い食欲が減退するほどの症状は、家庭のケアだけでは改善が難しいので、かかりつけの獣医師の早急に相談をしましょう。
ご飯を食べてくれない愛犬を前に家族は不安ばかりが募ります。でも食事を強制することはできませんから、問題解決には愛犬自身に前向きに食事を受け入れてもらうことが必要です。
そのためには
〇人肌程度に温かい食べ物
〇飲み込みやすいこと
〇完食できる程度の少量
〇臭いが強く食欲が刺激されること
〇水分をたくさん含んでいること
これらの点を満たす餌を用意してあげてください。
たとえば缶詰やレトルトフードを用意した時は、冷蔵庫から出したままで冷え切った状態で与えるのではなく、電子レンジで軽く加熱してから与えます。
この一手間をくわえるだけで風味が増すからです。犬は人肌程度に温かい食べ物は新鮮でおいしいと感知する習性があるので、温度と臭いで愛犬の食欲を刺激することができます。
また体調不良を抱えていて食欲が減退している場合、胃腸の調子も鈍っています。下痢や便秘で体内の水分量も減少しているので、胃腸を活発化させるためにも水分を十分に摂取させましょう。
そのためには
〇ドライフードはふやかしてから与える
〇茹でた野菜をトッピングする
〇スープをかけて与える
などの方法がおすすめです。液体タイプの栄養補助フードや犬用ミルクをかけて与える方法も手軽でおすすめです。
水分を多く含むということで食べやすくなり、食欲回復期にある愛犬もスムーズに食べすすめることができます。
これらの手間はあくまでも食欲が回復し、体調がもとに戻るまでの一時的な方法です。
このような餌を与えることで太ってしまうのでは?今後同じ餌しか食べなくなるのでは?と不安を感じる必要はありません。
フレンチブルドッグは本来とても食欲が旺盛な犬種ですから、体調が回復次第元の旺盛な食欲に戻り、好き嫌いや偏食も無縁になりますからご安心を。
動物病院でもこのような時のための特別なフードや嗜好性の高いフード、簡単に与えることのできるペースト状のフードなどを販売しています。
フレンチブルドッグだからこそ食欲は健康のバロメーターと考え、異変があるときは動物病院に相談をしましょう。