2020.11.05(木)
フレンチブルドッグを家族に迎えたい、フレンチブルドッグの子犬を飼いたいと思っている方は事前に成犬のフレンチブルドッグのサイズを知っておいてください。
フレンチブルドッグは血統証発行団体の分類上は小型犬に該当します。
この分類は犬の体重ではなく背丈で分類がされています。小型犬と聞くと手軽に抱っこできるサイズ、キャリーバックに入れ簡単に連れ出せるサイズと誰もがイメージしますが、実際にはフレンチブルドッグのように背丈は低いものの体重が10㎏前後になるケースもあります。
今回はフレンチブルドッグの成犬とそのサイズに注目してゆきましょう。
国内最大規模の血統証発行団体であるJKC(ジャパンケンネルクラブ)ではフレンチブルドッグの成犬のサイズを下記のように定義しています。
体高
牡:27cm~35cm 牝:24cm~32cm
上下1cm以内の逸脱は許容される
体重
牡:9kg~14kg 牝:8kg~13kg
典型的な個体の場合は、500g重くても許容される
生後3か月前後ではオス、メスでさほどサイズの違いは目立ちませんが、成長と共にオスは筋肉が発達しがっしりと重量感のある体形になってゆきます。
上記sのサイズはドッグショーでの評価採点の基準であり、必ずしもすべてのフレンチブルドッグの成犬がこのサイズに当てはまるわけではありません。ただ過度に小さい場合、本来の血統や性質からかけ離れていることや先天性疾患の危険性も危惧されます。
フレンチブルドッグの成犬は一か月に3㎏ほどのドライフードを消費します。チワワやプードルといった小型犬の消費量は一か月1㎏ほどですから、体形に見合った適量といえます。
市販のドライフードは様々な製品があり値段もばらつきがありますが、食事は健康を支える源です。安易に値段だけでドッグフードを選ばないよう心がけておきましょう。
フレンチブルドッグの成犬の一か月の食費(ドッグフード代)の目安は3000円ほどです。過度に安いドッグフードは品質や原材料で不安点が多々あります。
ドッグフードを選ぶときは
〇良質で安全性の高い原材料で作られていること
〇必須栄養素である動物性タンパク質が十分に配合されていること
〇愛犬のアレルギー発生源となる成分が配合されていないこと
〇添加物や保存料が使用されていないこと
などを基準に選びましょう。数あるドッグフードから愛犬にあった1品を選ぶことに迷う時は、ペット専門店や動物病院に気軽にご相談を。
アレルギーの有無やタイプは動物病院で血液検査を受け、数千円ほどで確認することができます。愛犬のアレルギー源を把握しておくと安心してドッグフードを選ぶことができ安心です。
フレンチブルドッグの成犬が抱える一番多いお悩みは肥満です。フレンチブルドッグの胴回りに重量感があり足の細い体形は肥満の見極めが難しいのも事実です。
肥満と標準との境目が曖昧ですから、家族が気がつかない間に肥満になってしまっていたということも珍しくありません。
でもフレンチブルドッグは足が細くアンバランスな体形だからこそ食事量に注意し、体重管理を徹底しなければなりません。
フレンチブルドッグの成犬が肥満になると
〇足腰関節に負担がかかる
〇関節炎や関節痛に悩まされる
〇散歩やレジャーに出かけたくないと嫌がるようになる
〇寝起きやトイレなど日常生活にも家族の支えが必要になる
〇内臓疾患や高血圧、心臓病のリスクが高まる
このように様々な問題が生じます。犬の病気も人間とほぼ違いはありませんから愛犬も肥満によって様々な生活習慣病に直面することになります。
フレンチブルドッグの成犬の餌の量は
〇ドッグフードのパッケージ記載の給与量をきちんと確認をする
〇必要以上の分量を与えない
〇家族の食べ物をおすそ分けしない
おやつや家族からのおすそ分けをした時は、朝夕の食事量を減らし一日の栄養摂取量としてトータルでバランスが取れるように調整をしましょう。
ご飯が大好きな犬種ですから、かわいい顔で催促をされつい甘やかしてしまうという家族の声も多々ありますが、愛犬の健康のためと考え餌の分量の管理を徹底しましょう。
肥満に悩んでいるフレンチブルドッグの中には、果物や野菜が大好物というタイプもいます。犬は人間同様で甘いものが大好きです。甘いフルーツやかぼちゃ、サツマイモを大喜びしてくれます。
一見ヘルシーに感じる果物や野菜にも糖分が含まれています。少量のおすそ分けが愛犬の肥満の原因になっていることもあるので注意しましょう。
フレンチブルドッグの肥満回避には月に1度の体重測定を習慣化し、肥満の傾向をいち早くキャッチし、肥満解消に取り組みましょう。