2020.12.03(木)
フレンチブルドッグはほとんど鳴かない、鳴いても大きな声はでないといわれ家族に迎えたものの、実際にはたびたび大きな声で鳴いてしまう愛犬にお困りではありませんか?
フレンチブルドッグはとても賢い犬種なので、たとえ鳴いている場合でも無暗に騒いでいるわけではありません。必ず愛犬なりの正当な理由があります。
愛犬のうるさい鳴き声問題を解決するためには、なぜ愛犬が鳴いてしまうのかを分析し、未然に防ぐしつけを講じてゆきましょう。
フレンチブルドッグがうるさく鳴いて困っているという飼い主さんからのご相談には、まずどんな場面で愛犬が鳴いてしまうのかを詳しく分析していただいています。
例えば下記の場面に思い当たらないでしょうか?
①愛犬の食事の時間が近づいた時
②家族が愛犬の食事を準備している時
③家族が食事をしている時
④留守番をさせるためにサークルに入れた時
⑤散歩中に他犬に遭遇した時
⑥トリミングショップでのドライヤーの最中
⑦玄関チャイムや携帯の着信音が鳴った時
上記の①~④の場面での鳴き方は愛犬からの要求によるものです。一方⑤~⑦は威嚇や恐怖、不安、警戒の意味があります。愛犬がどんな場面でうるさく鳴いてしまうのかを把握すると、愛犬の気持ちを理解でき、より効果的な対処法を見つけることができます。
実はフレンチブルドッグの顔立ち、骨格からは甲高い声や大きな声質を発することは簡単ではありません。にもかかわらず愛犬が家族がうるさいと感じるほどで大声で鳴くということは、愛犬なりの必死の訴えがあるからです。
うるさい鳴き声のしつけは無暗に叱るだけでは効果的な対策にはなりません。まずは愛犬の目線で生活を見直してみてください。
フレンチブルドッグの鳴き声問題は家族にとって深刻なものでしょう。特にマンションなど近隣との騒音が気になる住環境の場合、深刻さはさらに大きくなります。
愛犬は鳴くことで家族に自己主張をしていますが、この方法が間違っているという訳ですから、家族は愛犬に正しいコミュニケーションの取り方、暮らし方を改めて教えてゆきましょう。
鳴き声の問題はすでに習慣化、条件反射化している場合が多く数回のしつけで完全にリセットできるものではありません。でもフレンチブルドッグはとても賢く、知的好奇心が旺盛です。必ず新しい生活のルールを理解し、実行することができます。
食事の時間が近づくと鳴いてしまう場合や家族の食事を催促するように鳴いてしまう場合は、愛犬の食事時間をあえて不規則に変えてください。
このようなお悩みを抱えているご家族の多くは、これまで規則正しく愛犬の食事時間を管理されてきたのではないでしょうか?時には自身のお出掛けや遊びはもちろん仕事の時間さえも調整し愛犬の食事時間を優先していませんでしたか?
実は家族のこのような行動を愛犬は勘違いしてしまっています。
フレンチブルドッグはとても賢く、飼い主に忠実ですから、家族が食事の時間を忘れてしまっているのでは?と心配しアラートを発し知らせてくれているのです。まるで目覚まし時計のような役割を自ら学び、実行しているのです。
とても時間に正確なことも家族の行動を把握していることもフレンチブルドッグの賢さがあればこそです。でもこの習慣も家族にとっては騒音でしかないでしょう。
このような場合の対処法は下記です。
・食事の時間を毎回変える
・食事を与える人を毎回変える
・食器を使わずに知育玩具にフードを詰め込み与える
・食器を置く場所を毎回変える
つまりどんなに賢いフレンチブルドッグでも飼い主の行動を予測不可能にしてしまうのです。この方法をとると愛犬はいつが食事のタイミングなのかを予測できず、鳴くタイミングがわからなくなります。結果的には食事を催促する提示の鳴き声の予防につながります。
とても簡単な方法なうえに家族のストレスや負担も軽減できるのでぜひ今日から実践してみてください。
散歩中に他犬はもちろん自転車やバイクにまで鳴いてしまうので近隣への迷惑が気になるというご家族もいるでしょう。フレンチブルドッグは元来闘犬種の血統を受け継いでいるので、攻撃心や敵対心が強く表れてしまうことがあります。
でもたとえ犬の習性であっても毎回同じ場所、同じ時間に鳴かれてしまうと家族も憂鬱な気持ちになりますね。これでは愛犬とのレジャーやお出かけもつい控えがちになってしまうでしょう。
フレンチブルドッグは本来は温厚で社交的、遊び好きな犬種です。無暗に周囲を威嚇したり、攻撃的な態度を見せることはありません。しかし愛犬がこのような態度を見せるということは、愛犬は池の中の蛙状態になっているにすぎません。
つまり自分の住む世界には自分以上に強い相手も自分が知らない相手もいないと勘違いしているのでしょう。
このような愛犬の鳴き声対策には下記の方法を実践してみてください。
・散歩のルートを毎日変える
・散歩に出かける時間を毎日変える
・まだ行ったことのないドッグランや公園に積極的に出かける
つまり愛犬の住む世界を広げ、世の中にはたくさんの物事、存在があることを愛犬に学習してもらいます。この方法で愛犬は徐々に社会性を身に着け、些細なことで無暗に鳴くこともなく過ごせるようにかわるはずです。
とても簡単な方法ですからぜひ今日から実践してみてください。
次の散歩ではいつもの散歩ルートを逆回りに歩いてみるだけでいつもと違った景色や存在に出会えるはずです。