2021.01.08(金)
フレンチブルドッグを家族に迎えたいと思うものの、将来の病気や育て方に不安を感じているという方もいるでしょう。今回はフレンチブルドッグを家族にあたって知っておきたいフレンチブルドッグがかかりやすいとされる病気に注目してみましょう。
犬の平均寿命は年々長くなり、病気の発症も多岐にわたっています。病気の発症はあくまでも可能性であり、必ずすべてのフレンチブルドッグに当てはまるものではありません。
家族に迎え、少しでも病気から縁遠く居られるよう注意すべきポイントも合わせてご説明させていただきます。
フレンチブルドッグは重量感のある体形からとても丈夫で病気とは無縁な印象を持たれがちですが、実は特徴的な体形だからこそかかりやすい病気もあります。
フレンチブルドッグがかかりやすい病気は下記です。
・心臓病
・呼吸器疾患
・肥満による生活習慣病
・アレルギー性皮膚トラブル
・膝蓋骨脱臼
・第三眼瞼腺脱出(チェリーアイ)
またフレンチブルドッグは頭部が大きな骨格から出産が難しく帝王切開や難産になる場合が多々あります。病気ではありませんが、出産には大きなリスクが伴うことはあらかじめ知っておきましょう。
犬も高齢になると癌の発症率が高まります。フレンチブルドッグも癌とは無縁ではないので、シニア期を迎えてからは定期的に健康診断を受け、病気の早期発見早期治療を心掛けてゆきましょう。
犬の平均寿命はここ数年で大幅に長くなり、現在では小型犬で13~15歳前後、中大型犬でも10歳を超えています。小型犬の中には20歳を超える長寿犬も多く、犬の生活環境や医療環境が一昔前に比べ大きく変わったことがうかがえます。
フレンチブルドッグに関して時々、寿命が短いや体が弱いという情報がネット上を中心に見受けられます。これは必ずしもすべてのフレンチブルドッグに当てはまるものではありません。
フレンチブルドッグも他小型犬と同様の平均寿命であり、この犬種に限り短命というデータもありません。
ただ中には先天性の心臓疾患や呼吸疾患を患っている場合や発育不良が原因で短命に終わる犬もいます。
フレンチブルドッグは重量感のある体形と旺盛な食欲から病気とは無縁と勘違いされてしまいがちです。でも子犬の期間はストレスや環境の変化に敏感で、体調を崩すことも多々あります。
食物アレルギーを起こすことも多く、ドッグフード選びは慎重さが欠かせません。
家族に迎えた後は、不安や疑問に感じることは専門家や獣医師にこまめに相談し健康管理を続けてゆきましょう。専門家や獣医師に相談することで、家族の知識量や経験値が増えれば、安心して犬と暮らすことができます。
いつでも気軽に相談できるよう行きつけのショップやかかりつけ医を積極的に作ってゆきましょう。
フレンチブルドッグの病気予防は下記の方法が大切です。
・毎年1回の混合ワクチンの摂取
・毎年1回の狂犬病予防接種
・毎年のフィラリア症の予防
・ノミダニ、マダニの予防、駆除
・定期的な健康診断や動物病院の受診
フレンチブルドッグの多くは運動不足から肥満になりがちです。肥満は内臓に多大なダメージを与えるだけでなく、足腰の関節にも負担が大きく様々な病気の原因になります。
上記の予防医療のために定期的に動物病院を受診することで、家族が見落としがちな病気や異変の早期発見につながります。また家族が気がついていないうちに肥満になっている場合もあるので、肥満予防にも効果があります。
フレンチブルドッグにいつまでも病気と無縁で元気に過ごしてもらうには適度な運動と良質な食事、病気の早期発見早期治療が何より効果的です。
フレンチブルドッグと暮らすうえで大切なことは、愛犬のことをきちんと把握することです。
具体的には下記です。
①適正体重を知っておく
②アレルギー源を知っておく
③先天性疾患を把握し、悪化を防ぐよう心がける
まず①は愛犬が生後1年を迎え身体的な発育が終わってから、動物病院で確認をしましょう。
フレンチブルドッグの体重の目安は5~10㎏前後です。適正体重は性別や骨格によってそれぞれの適正体重が異なるので、愛犬の骨格から算出された適正体重を獣医師に確認し家族が知っておくことが大切です。
今後は、ドッグフードの給与量の確認や健康状態の把握の都度この適正体重を目安にします。基本的には適正体重から大幅に増加することの無いよう肥満を予防しましょう。
次に②のアレルギーについてです。アレルギーの有無やどのような食材を避けるべきかは血液検査で確認することができます。動物病院で血液検査を受け、愛犬が避けるべき食べ物を事前に知っておくことで、辛いアレルギーの症状を避けることができます。
食物アレルギーの症状を完治させる方法はありませんが、発症を回避することはできます。
この検査結果を元に愛犬の毎日の食事やドッグフード、オヤツを選ぶよう心がけてゆきましょう。
最後に③の先天性疾患です。先天性疾患による病気の発症は予防や回避することは難しいものの、症状を悪化を防ぐ方法やもし発症した時の迅速な対処法を知っておくことができます。
先天性の疾患は生後間もない子犬の時点では見極めが難しく専門家や獣医師でも発見できないことも珍しくありません。愛犬の病気の早期発見、早期治療のためにもかかりつけ医を定期的に受診するよう心がけてゆきましょう。