2021.02.13(土)
鼻ペチャで愛嬌たっぷりな顔立ち、元気いっぱいでハイテンションな性格、白黒模様のオシャレなイメージでボストンテリアを家族に迎えたい、飼いたいという方が増えています。
でもネット上にはボストンテリアは飼いにくいという書き込みも目立ち、なんだか不安を感じてしまうこともあるでしょう。確かにボストンテリアはしつけが大変といわれるテリア種の仲間です。でも決して飼いにくい犬種ではありません。
今回はボストンテリアの子犬を家族に迎える上で注意したいことについて詳しくご説明させていただきます。
ボストンテリアは飼いにくいといわれることがあります。実際にボストンテリアと暮らしたことがある方からこのような感想も多く、決して間違えではありません。
ではなぜボストンテリアは飼いにくいといわれてしまうのか?
その理由は下記です。
ボストンテリアの名前にある通り「テリア」という名称がつく犬種は、大変知能が高く運動能力に長け、狩猟など高度なトレーニングや使役での活躍が盛んです。
知能の高さから状況判断が的確で、都度飼い主の指示を得なくても自己判断で行動し、獲物をしとめることができます。もちろん体力もあり、持久力は抜群です。
ボストンテリアはそのサイズから小型犬に分類されますが、決して室内で毎日日向ぼっこをして過ごしたり、家族の膝の上に座り穏やか日常を望む犬種ではありません。
日本では小型犬と聞くと、片手で簡単に抱っこできるサイズで性格は温厚、運動量も少なく、控え目な性格を期待されがちなので、ボストンテリアの特性をしっかりと理解しないままで家族に迎えてしまうと、そのギャップに驚き飼いにくいという感想をもってしまうのでしょう。
ボストンテリアは非常に知能が高く、お手入れも簡単です。無駄吠えも少なく社交的な性格ですから家族とのレジャーやお出かけも一緒に盛り上がり楽しむことができます。
しつけの覚えも早く、従順な性格なので、きちんとコツをつかみしつけを行うこと、ボストンテリアが必要とする運動量を習慣化することで飼いにくさを感じずに暮らすことはできます。
猟犬と聞くと、日本では中大型の日本犬のイメージが強く、ボストンテリアのようなスタイリッシュな犬種とは無縁に思えますが、海外ではこのような小型犬も狩猟の第一線で活躍をしています。犬を家族に迎える時は、小型犬や外見のイメージだけにとらわれずにどのような性格、運動量、しつけレベルかをしっかりと理解することが大切です。
ボストンテリアはテリアキャラクターと呼ばれる特徴的な気質をもっています。
一般的なテリアキャラクターの特質は下記です。
テリアと名前に付く犬種は総じて知能が高く、飼い主に従順です。しつけや生活のルールを一度身に着けると生涯にわたってしっかりと守り抜く傾向があります。
つまり明るく活発すぎると思われがちなボストンテリアの性格も、きちんとしつけをすること、生活のルールを教えることで十分にコントロールすることができます。
またボストンテリアは外見からもわかるように筋肉が発達し、バネのような体つきをしています。動きは俊敏で持ち前の持久力から疲れ知らずという言葉がピッタリ合います。
ボストンテリアには朝夕飼い主と歩調を合わせゆっくり歩くだけの散歩では不十分です。持ち前の持久力の高さを生かし、筋肉を存分に使うことができる様なドッグラン遊びや他犬とのじゃれ合い、ペットの幼稚園などを定期的に利用するのもオススメです。
知能が高い犬種だからこそ、退屈や運動不足がストレスにつながり、問題行動も起こります。家族に迎える時は、このようなボストンテリアの特性をしっかりと理解し、散歩や運動のスケジュール調整や近隣施設の情報収集を進めておきましょう。
ボストンテリアの子犬に何より大切なしつけは「社会化」です。明るく社交的で遊び好きなボストンテリアにとって、他犬と仲良く遊べることはとても大切なことです。
毎日の散歩はもちろんドッグランやドッグカフェ、レジャーや犬OKのイベントなど犬としての社会性を身に着けていればどこへでも愛犬と一緒に参加し、楽しむことができます。
この社会性は生後6か月までに積極的に他犬や家族以外の人間、様々な場所での環境順応などを経験することで身に着けることができます。
まだ子犬だからと家族とだけ接する生活をしたり、お出かけは毎日同じ散歩ルートのみという生活にならないように、短時間でも愛犬と一緒に様々な場所へ出かけ社会化経験を積み重ねてゆきましょう。
動物病院などで開催される子犬向けイベント「パピーパーティ」も社会化経験にとても効果的なのでぜひ参加をしてみてください。