2020.12.07(月)
暑い季節が近づくと毎年熱中症の話題が増えてゆきますが、実は犬達も熱中症と無縁ではありません。特にフレンチブルドッグのように鼻が短い顔立ちの犬達は他犬に比べ体温が上がりやすく熱中症の危険も多いと知っておいてください。
熱中症は些細な油断さえも命の危険につながるので、毎年念入りな対策を講じて乗り切りましょう。
今回はフレンチブルドッグのための熱中症対策に注目してゆきましょう。
フレンチブルドッグを熱中症から守るためには、十分な予防ともし起こってしまった時の迅速な対処が効果的です。
まず愛犬を熱中症から守るためには下記の点を守ってゆきましょう。
・朝夕の散歩は日昇日没前後2時間が目安
・ドライヤーは短時間
・留守番中もエアコン稼働
・熱帯夜対策
熱中症と聞くと炎天下や高温で締め切った室内で長時間過ごした結果と考えてしまいがちですが、犬の場合は朝夕の短時間の散歩でさえも熱中症を引き起こすことがあります。
春~夏にかけ日差しの強さを感じる時期、アスファルトの温度は体感気温から20度以上も高温になることがあります。天気予報で気温25度といわれた日、愛犬が裸足で歩くアスファルトの表面温度は軽く50度を超えています。
その上、犬達は地面の至近距離を歩くのですからアスファルトの反射熱を全身で浴びています。いつもの散歩道をゆっくり一周しただけでも愛犬の体温が上がり、呼吸は早く浅くなり熱中症の兆候が表れることがあります。
他にも自宅シャンプー後のドライヤーや留守番中の室内、夜になりエアコンを切ったリビングも想像以上の暑さになります。
フレンチブルドッグとの暮らしではこのような点を意識し、十分な予防対策を講じてゆきましょう。
併せて冷凍庫には保冷剤などを常備しもし愛犬が熱中症の症状を起こしかけていたら過ごすに冷却できるよう備えておくと安心です。
暑い季節は散歩を優先すべきかそれとも熱中症予防のために控えるべきかと判断に迷いますね。
フレンチブルドッグのように活発で社交的、好奇心旺盛な犬種にとって散歩を控えることはストレスや運動不足の原因になるので好ましいことではありません。
暑い季節の散歩は下記の方法で頻度を調整してゆきましょう。
・散歩は日昇前に済ませる
・日没後2時間程度経過し気温が下がってから出かける
・日中の外出や散歩は必要最低限の短時間で済ませる
・散歩中は日陰や風通しの居場所を選び歩く
・激しい運動、長時間の運動、興奮するような運動や場面を避ける
暑い時期の散歩は朝夕2回の長時間ではなく、短時間複数回に切り替えてゆきましょう。アスファルトの道を避け芝生や日陰を選ぶ歩くことも忘れずに。
散歩はきちんと毎日同じ時間で同じ道を歩いているというご家庭も多いのではないでしょうか?でも散歩の時間やルートを変えることは、決して悪いことではありません。
時間やルートが代われば顔を合わせる犬や人が一変し、周囲の環境もまるで違ったものに感じられます。愛犬にとっても新しい発見があり、気分転換や好奇心を満たす効果も期待できます。
これからの散歩は愛犬のためには季節や体調に合わせてアレンジを加えてゆきましょう。
もし愛犬の下記の症状がみられたら熱中症の可能性があるのですぐに涼しい場所で休ませ体温の上昇を防いであげましょう。症状が改善しない、さらに悪化する場合はすぐに最寄りの動物病院を受診し早急な処置を施しましょう。
・舌が大きく出ている、垂れさがったまま
・呼吸が浅く早い
・目の表情がうつろ
・ふらつき
・座り込んでしまい立ち上がらない、歩かない
・嘔吐
・突然の排尿
・痙攣
・ぐったりとしている
熱中症は対処が遅れると命の危険につながります。毎日の生活はもちろんお出かけや旅行に愛犬を連れてゆくときは、立ち寄り先の最寄りの動物病院の場所や連絡先を常備しておくと安心です。
フレンチブルドッグの苦手な夏を乗り切り熱中症を避けるためにオススメのグッズをご紹介させていただきます。
〇ホレイベスト-ワン-
氷点下の温度を長時間維持できるように複数の化学成分を調合した特殊な保冷剤をセットし着用するクールベストです。お出かけの強い味方になること間違いなしです。
〇愛犬用アイスノン レギュラーサイズ
凍らないやわらかくフラットな仕様で快適です。リバーシブルの専用カバー付きで室内はもちろんお出かけ時の車内やカートやキャリーなど様々なシーンで活躍してくれます。保冷剤本体を3時間冷凍庫で冷却すると3-5時間冷たさ持続します。
〇ケージ/クレート クーリング ファン
クレートやケージ、キャリーの扉にひっかけ、コンセントを使わないため外出先や車の中など、場所を限定することなくさまざまな場所で使用できます。
熱中症のリスクは年齢や体形、体調によっても異なります。毎年愛犬の様子や暮らし方を見ながら熱中症対策を万全に講じてゆきましょう。