2020.08.19(水)
パグを家族に迎え、抜け毛が多くて驚いたという方もいるでしょう。パグのように短毛な犬種は決して抜け毛がない、少ないわけではありません。細く固い抜け毛があるので、こまめなブラッシングがオススメです。
ただパグの中にはブラッシングが嫌い、ブラシを見ると逃げ出してしまうというタイプもいます。今回は愛犬パグに嫌がられずにブラッシングを済ませる方法をご紹介させていただきます。
パグがブラッシングを嫌がる理由には
・ブラシの感触が嫌
・ブラッシングを痛いと感じている
・ブラッシング中はじっとしていなければならず、動きを制限されるのが嫌
・飼い主さんが叱る、真剣な顔をしていることを察知して警戒している
などの理由が考えられます。
一度ブラッシングに苦手意識をもってしまうと、回数を重ねるたびに状況は悪化してしまいます。まずはブラッシングに慣れることを目指し、短時間で手際よく済ませ、終了次第、愛犬を思い切りほめてあげましょう。ご褒美にオヤツを用意しておく方法も効果的です。
また遊びの最中や散歩から帰宅した直後など、パグが他のことに夢中になっている時や疲れている時にブラッシングをしてはいけません。ブラッシングをするのは、パグが機嫌よくくつろいているタイミングがオススメです。
パグのように短毛な犬種をブラッシングするときは、「ラバーブラシ」という製品を選びます。ラバーブラシとはその名前の通りでゴム製ブラシです。たわし型やグローブ型などがあり、全身を軽くブラッシングすると、ラバーの突起が皮膚を刺激し適度なマッサージ効果があります。
このブラシなら痛みを感じることもなく、適度なマッサージの刺激で血行が促進されパグも快適に感じてくれるはずです。
ブラッシングにスリッカーなどの金属製ブラシを用いると、短毛なパグの地肌にブラシの先端が届いてしまい、家族の力加減によっては痛みを伴うこともあります。
ブラッシング嫌いな場合はまずは短時間から練習を重ね、ブラッシング好きになることを目指しましょう。
またブラッシング時に「ブラッシングスプレー」を合わせて使う方法もオススメです。ブラッシングスプレーで被毛を湿らせてからブラッシングをすると抜け毛がスムーズに取り除けるうえ、飛散しないので後片付けも簡単です。
特に子犬は一か所にじっとしていること、行動を制限されることが苦手で、ブラッシングの気配を察知すると逃げ出してしまうでしょう。そのような場合は、片手にガムやオモチャなどを持ち、子犬の気をそらしつつブラッシングを済ませるとスムーズです。
ブラッシングの頻度は週に数回です。気になる抜け毛対策に必ずしも毎日のブラッシングが必要なわけではありません。
効果的なブラッシングは回数よりもブラッシングをする部位が大切です。
犬の抜け毛は
・首回り
・脇
・脇腹
・尾の付け根
・太もも
この部位にたまりがちです。ブラッシングをするときは、この部位にブラシを当て、抜け毛を取り除くとスッキリと仕上げることができます。この部位は日常生活で摩擦が多かったり、お座りをすることで被毛が圧縮される部位です。
ブラッシングと聞くと、つい背中ばかりに集中してしまいがちですが、背中は日常生活でさほど摩擦が起きず、抜け毛も自然と床に抜け落ちてくれます。
これからはブラッシングをする時は気になる部位を重点的に済ませましょう。
またシャンプー中にもラバーブラシを使ったブラッシングを行うと効率よく抜け毛を取り除くことができます。シャワーで体を湿らせ、シャンプーを泡立てるタイミングでラバーブラシを使い全身をマッサージするようにブラッシングすると、シャワーの水流で浮かび上がっている抜け毛が簡単に取り除けます。
パグには特有の体臭があり、気になるという方もいるでしょう。パグの体に触れるとなんだかしっとりとした感触があります。これは皮脂が理由ですが、この皮脂に汚れや抜け毛が絡まると、若干体臭がすることがあります。
特に高齢になると体臭も強くなり、気になるという方もいるでしょう。
ただシャンプーをするのは何かと手間暇がかかるという場合は、ブラッシングで気になる体臭をケアしてあげましょう。
ブラッシングをすることで被毛の汚れや抜け毛を取り去ることができ、皮膚が刺激を受けることで新陳代謝も向上します。
水のいらないシャンプーを同時に使えば、まるでシャンプーをした後のようにすっきりとした仕上がりになります。
水のいらないシャンプーやブラッシングスプレーは自然乾燥OKな製品なので、手軽にできるお手入れ方法としてぜひ活用しましょう。