2020.06.18(木)
ハナペチャ、ブサカワ犬の代表格といえばやっぱりパグでしょう。愛嬌のある顔立ち、明るく人懐こく、優しい性格は誰からも愛されるキャラクターそのものです。
パグを家族に迎え、いつまでも一緒に過ごしたい、元気でいて欲しいという気持ちが強くなる一方でふと寿命が気になることがあります。今回はパグの平均的な寿命についご説明させていただきます。
パグなどの小型犬の平均寿命は13~15年ほどといわれています。最近は犬猫共に長寿化が進み、10年前の統計の倍近くまで平均寿命は延びています。
でも愛犬の寿命かと考えると、あまりに早く、短い時間にも感じますね。
犬は6歳を超えるとシニアと呼ばれる年齢に差し掛かります。人間で換算すると50代前後に相当し、まだまだこの先元気に過ごせると思われがちですが、犬は一年間で人間の7年分の加齢があるので、7歳、10歳と歳を重ねることで、様々な変化が現れるようになります。
愛犬が子犬の間はもちろん元気いっぱいな時も歳をとってからも、大切な家族の一員として、一緒に過ごせる時間を有意義なものにしましょう。
犬に関する様々なデータが発表されていますが、残念ながら犬種別の最高年齢のデータは公式発表がなく、パグに限定し調査することはできませんでした。
実は日本にも長寿犬としてギネス認定を受けた犬がいます。その犬は栃木県で暮らしていたMIX犬のプースケで26歳という驚きの長寿を達成しました。
プースケは屋外で暮らしていた上に、過去4回も交通事故に遭ってしまったものの、20歳を超えてからも大好物のドライフードとジャーキーを食べ、日課の散歩に出かけとマイペースに過ごし、2010年にギネス記録を達成しました。プースケは老衰でしたが、様々な健康不安や病気が話題になることも多いシニア犬にとって、プースケの存在は大きな励みになっているはずです。
2020年現在、国内でプースケの記録を更新するギネス記録は発表されていませんが、最近は20歳を超える犬猫が増えていることからも、ぜひ今後愛犬のパグと一緒に記録更新を目指してゆきましょう。
パグの健康管理を万全にするために、あらかじめパグに比較的発症が多い病気を知っておきましょう。
・食物アレルギー
・軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)
・鼻腔狹窄(びくうきょうさく)
・外耳炎
・膝蓋骨脱臼
これらの病気は、パグに限ったものではありません。もちろんパグでもこれらの病気と一生無縁な場合もあります。もし愛犬に下記の変化や不調が見られた時は、動物病院を早期に受診に適切なケアをほどこしてあげましょう。
・かゆみ
・脱毛
・食欲不振
・下痢
・嘔吐
・元気がない
・呼吸が苦しそう
パグの健康管理には何より「食事管理」が大切です。パグのチャームポイントでもある特徴的な体形は、細い足で重量感のある体を支えています。これは絶妙なバランスで成り立っているので、肥満になりこのバランスが崩れてしまうと、途端に足腰や膝関節に負担がかかりやすくなります。そのうえ、肥満になると呼吸器はもちろん心臓や内臓機能にもダメージを与えかねません。
パグの食事は、良質で安全な原材料でつくられているドッグフードを選び、毎日にの食事量は愛犬の体形や運動量を考えた適量を維持しましょう。
月に1度を目安に体重測定を習慣化すると、肥満の有無を把握できるのでおすすめです。
パグはとても好奇心旺盛で遊び好き、甘えん坊な性格です。無駄吠えも少なく社交的な性格で、家族と一緒にお出掛けをすることも得意です。
こんな性格のパグに長生きをしてもらうコツは「楽しいと感じる時間をたくさん作る」ことです。
たとえば
・ドッグランなどで他犬とじゃれあい遊ぶ機会を作る
・ドッグカフェなど愛犬と家族が一緒に過ごせる機会を作る
・レジャーやアウトドア、旅行なども愛犬と一緒に楽しむ
などです。
・週に数回の耳掃除
・ラバーブラシを用いたブラッシング
・月に1度のシャンプー
・朝夕の散歩、適度な運動、運動不足を避ける
・熱中症予防の暑さ対策
・肥満予防のための食事管理
初めてパグと暮らす方は、健康管理にプレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。でもパグは短毛な上に、凶暴性もなく、飼いやすい犬種です。お手入れは回数を重ねてゆくうちに家族も愛犬も手順に慣れ、スムーズにできるようになります。決して難しい、大変なことではないので、不安を感じすぎないでください。
自宅でのお手入れや健康管理に不安がある場合は、トリミングショップを利用したり、動物病院の健康診断がお勧めです。
パグとの暮らしでは上手にプロの力も借りながら、一緒に過ごせる時間を思い切り楽しんでゆきましょう。