2020.07.26(日)
子犬を家族に迎え、一番の課題は「留守番時間の過ごし方」ですね。ボストンテリアは食欲も安定していて、新しい環境にもスムーズになれることができるタイプの犬種なので留守番をさせることもさほど大きな不安はないでしょう。でも気になるのは「さみしくない?」「いたずらは大丈夫?」という点ですね。今回はボストンテリアだからこその「いいこ」に留守番時間を過ごしてもらうしつけ方をご紹介させていただきます。
ボストンテリアはとても甘えん坊、好奇心旺盛、遊び好き、家族大好きな犬種です。だからこそ家族の居ない自宅で長時間、ただ一人気で過ごす時間は退屈で不安でさみしく、相当なストレスがかかってしまうでしょう。特に生後間もない子犬のうちは、甘えたい盛りでもあるのでこのような環境がストレスになってしまうことも仕方がありません。
でも家族にも当然様々な事情があります。仕事や学校、毎日の買い物と必ず愛犬を留守番させなければならない状況は生まれます。
犬と暮らす生活で、一切犬に留守番をさせないという生活はなかなか難しいので、少しでもストレスを軽減できる方法を考えてゆきましょう。
例えば
〇屋外、散歩時にトイレを済ませる習慣がある場合、トイレは留守番前に済ませておく
(子犬は数時間おきにトイレをするので、室内、サークル内にトイレトレーを用意しておくと安心です。
〇知育玩具(中にオヤツを詰めて遊ばせることのできるオモチャ)などを用意して、長時間の留守番中の退屈が軽減できるよう工夫をする
〇室温の設定を確認しておく
(夏の熱中症や冬の風邪など室温が原因での体調不良につながらないよう、外出する都度、室温、エアコンの設定を再確認しておくと安心です)
〇室内を暗闇にしない
(帰宅時間が遅くなる場合は、室内の照明をつけ、日没後に室内が完全な暗闇にならないよう注意する。暗闇は犬に不安や緊張をもたらし、ストレスを増大させる原因になります)
〇テレビやオーディオをつけ、生活音を流しておく
(誰もいない部屋の静かな空間は些細な音や屋外からの交通騒音も響きわたります。子犬が不安を感じないように留守中も生活音を流しておくことで、他の騒音をかき消してくれる効果があります)
生後一年未満の子犬は、まだ体調も不安定でさみしさから体調を崩してしまったり、不安から無駄吠えなどの問題行動を起こしてしまうこともあります。
長時間の留守番が毎日続く場合は、この時期だけでも「犬の幼稚園」など日中預けることのできるしつけサービスを活用すると、子犬の健康管理、基本的なしつけ練習、社会化トレーニングと様々な効果につながります。
もちろん家族の不安軽減につながる点も大きな魅力です。
長時間の留守番にお悩みの際はぜひ日中の預かりサービスの利用も考えてみてください。
ボストンテリアの子犬に留守番をさせるときは、ケージ内で過ごせるよう家族でルールを決めておきましょう。狭いケージ内で過ごさせるのはかわいそうとつい考えてしまいがちですが、これは子犬の安全、留守番中の事故予防の意味でとても重要なルールです。
ボストンテリアに限らず子犬はとても好奇心旺盛です。家族の居ない室内で退屈や不安から普段とは違う行動をとったり、いたずらをしてしまうことも珍しくありません。
子犬のいたずらの中には、発見や対処が遅れることで命に係わる危険な内容も多々あるので、油断は禁物です。
例えば実際にあったケースでは
〇子犬が家族の財布をいたずらして、小銭を飲み込んでしまった
〇子犬が電化製品のコードを噛み切ってしまった
〇子犬が留守中にカーペットを破り、繊維をたくさん飲みこんでしまった
〇子犬が留守番中にチョコレートを食べてしまっていた
などがあります。
留守番中はサークル内に
〇給水器
〇トイレ
〇ベッドやマットなど
を用意してあげましょう。タオルは家族が使用し臭いが付いたものでOKです。ただしボタンやファスナーが付いている洋服やタオルは子犬の誤飲事故につながる可能性があるので控えましょう。
オモチャを与える時は必ずペット用製品を選びましょう。人間用オモチャ、ぬいぐるみでもサイズ的な問題はありませんが、ペット用に比べ縫製が弱く簡単に破れてしまうことが多いので注意しましょう。
子犬にいい子に留守番をしてもううためには
〇食事やトイレは留守番開始時間に余裕をもって済ませておく
〇出かける直前に声をかけない
(留守番の始まりを感じさせるような声掛けをしない。子犬が気が付かない隙に外出をする)
〇帰宅直後にオヤツや食事を与えない
(帰宅後、家族がひと段落してからオヤツや食事にする。帰宅直後の催促吠えを予防するため)
ボストンテリアはとても賢く、様々なしつけをきちんと理解し、身に着けることができます。家族は焦らず、根気強く子犬と接してゆきましょう。