2020.08.20(木)
小柄な犬を見ると「かわいい」「か弱い」「守ってあげたい」という気持ちがあふれてきますね。同じパグでも10㎏近くまで体重があるタイプもいれば、5㎏前後と小柄なタイプもいます。
できれば小柄な方がいい!という方もいるでしょう。小柄なパグを望む理由は単に見た目の問題だけでなく、抱っこやお世話の負担を軽くしたいという理由もあります。
今回は、成犬になっても小さいままのパグに注目してみましょう。
ペットとして暮らすパグの平均的な体重は8~10㎏ほどです。
しかし中には5㎏にも満たない小柄なパグもいて、成犬になってからも子犬に間違われてしまうこともたびたびあるほどです。
パグを家族に迎えるなら、出来れば小柄な方がいい、いつまでも子犬のようなかわいらしサイズでいて欲しいという方も少なくないでしょう。
でもパグに限らず犬にも人間同様に成長には個体差があり、成長後のサイズは同じ犬種であってもばらつきがあります。同じパグでも5㎏未満と小さいままというタイプもいれば10㎏を超えるタイプもいます。
日本ではどの犬種であっても小柄な方が好まれがちですが、犬の成長は生後1年ほど時間をかけてゆっくりと進むので、生後数か月の子犬の時点では、将来のサイズを断言することはできません。
成犬になっても小さいままのパグがいるからといって、必ずしも小さなパグを選び、家族に迎えることはできないということを理解しておきましょう。
実は血統書発行団体の区分ではパグは「小型犬」に分類されます。でも小型犬にはチワワやヨークシャテリアのように体重は3㎏に満たない犬もいれば、パグやフレンチブルドッグのように体重が10㎏前後までのサイズも含まれます。
ペットショップなどで見かける生後間もないパグは、チワワや他小型犬と大差ないサイズですから、将来もさほど大柄にはならないだろうと思われがちです。
実は犬は犬種ごとに成長のスピードが異なります。パグは生後2か月ほどの時点では体重は1㎏にも満たないほどに小柄です。でもその後1年の間に体重は10倍にも増加します。
成犬になっても小さいままでいて欲しい、小柄なパグでいて欲しいからといって、大切な成長期に食事制限をする方もいますが、成長後のサイズは食事制限や生活環境でコントロールできるものではなく、それぞれの個性です。
生後2か月ほどで離乳をし、親犬や兄弟と離れ新しい家族との暮らしを始めるパグの子犬にとって、家族の愛情や健康管理は何より大切なことです。
毎日ともに暮らしていると、愛犬が5㎏未満でも10㎏を超えても、きっと愛おしく思えるはずです。
成長後、どんなサイズになるのか?家族で楽しみに見守ってあげましょう。
でも実際に10㎏の犬を抱き上げたり、キャリーバックに入れ移動するのは決して簡単なことではありませんね。パグを家族に迎える時は、まず成犬のパグに実際に会い、ふれあい、抱っこをしたりという機会をもうけ、成長後のイメージをはっきりと確認しておきましょう。
成犬になっても小さいままのパグでいて欲しい、小柄なパグでいて欲しいと願う背景には
・マンションなど住まいの規約で、飼育できるペットのサイズに制限がある
・年配の方が飼育するので、扱いやすいサイズ感の犬がいい
・電車やバスでの移動が多いので、簡単に抱き上げることができるサイズがいい
このような理由もあるでしょう。
パグに限らず、子犬の時点で成長後のサイズを断言することはできませんが、成犬になってからも小さいままのパグを望む場合は
・親犬に対面できるショップやブリーダーから子犬を迎える
・親犬や成犬の兄弟犬のサイズを確認する
・比較的小柄な子犬を家族に迎える
という方法もあります。
しかしたとえ親犬が小柄であっても必ずしも子犬が同じサイズを受け継ぐとは限らず、あくまでも「可能性」レベルであると理解しておきましょう。
また小柄なサイズにこだわるのであれば生後半年~一年を過ぎ、身体的な成長が緩やかになっている月齢、身体的な成長が終わっている月齢の子犬を家族に迎えるという方法もあります。
パグの子犬を家族に迎える時、大切なことは
・衛生的な環境で暮らす親犬から生まれた子犬であること
・発育状態がよく、食欲が安定していること
・人間に慣れていること
などです。極度に小さな子犬、小柄な子犬はパグ本来の特性を受け継いでいない、発育不良という可能性も考えられます。小さいことを安易に過大評価せずに、健やかで育てやすい子犬を家族に迎えることをお勧めします。
子犬を家族に迎える時は、たとえこれまでに犬と暮らした経験がある方でも不安や疑問があるものです。気になることはお気軽にご相談くださいませ。
2020.08.20(木)
どっしりと重量感のある体に細い脚でどのパグもデブに見えると感じたことはありませんか?パグはデブで当たりまえと思っている方もいるでしょう。でもこんなアンバランスな体形だからこそパグの体重管理は重大な問題です。デブになることで足腰、関節には相当な負担がかかり、悪化すると元気に散歩に出かけることもできなくなってしまいます。
今回はパグにいつまでも元気に暮らしてもらうために、パグがデブ犬になりやすい理由とその予防法について詳しくご説明させていただきます。
パグはデブな方がかわいい!とつい思ってしまいますね。愛嬌のある顔立ちとアンバランスな体形は、丸みがあるほどますますかわいらしさがアップします。
でもデブであることは、パグ自身には負担でしかありません。
パグが元気に明るく暮らすためには、体の負担を軽減し、デブ状態をリセットしましょう。
パグがデブになりやすい原因は
・食欲旺盛だから
・運動がさほど好きでないから
・家族がつい甘やかしてしまうから
などの理由があります。
愛嬌たっぷりのうるんだ瞳で見つめられると、ついオヤツや食事のおすそ分けをしていませんか?
散歩に連れ出すと、すぐに息切れを起こしてしまうので、早々に帰宅していませんか?
ドッグフードをすぐに食べきってしまい、いつまでも食器を舐めているからと「おかわり」を与えていませんか?
家族へまっすぐな愛情を向け、甘え上手な犬種だからこそデブになってしまう理由も納得できますね。
ダイエットと聞くとまずは運動をとつい考えてしまいますね。でもこれは人間の話であって、アンバランスな体形のパグには通用しません。もちろん人間のダイエットでも、まずは食事制限で体重を減らし、体の負担を軽減してから徐々に運動量を増やす方法が理想とされていますね。
すでにデブになってしまい、足腰や関節に負担がかかっている状態のパグに運動をさせたり、散歩時間を増やすとますます足腰や関節への負担が大きくなり関節に痛みや脱臼、ヘルニアの悪化を招きかねません。
パグのダイエットのためにはまずは愛犬の毎日の「食生活」を見直してみてください。
・ドッグフードの給与量
・オヤツの分量や回数
・家族の食事のおすそ分け
パグがデブになってしまった原因が必ず毎日の食生活のどこかに隠れているはずです。この原因を見つけることがダイエットのスタートです。
実はドッグフードはメーカーによって給与量が様々です。ドッグフードを切り替えたものの給与量を確認していなかった、目分量で以前と同じ分量を与えているということはありませんか?
まずは愛犬の適正体重から適正な給与量を確認してあげましょう。
パグは食欲が旺盛で、あっという間にドッグフードを完食してしまいますね。でもパグは小型犬ですから、どんなに早食いであっても、小型犬の体形にあった食事量かどうかをまずは確認しましょう。
パグに限らずデブになってしまった犬を運動でダイエットさせることは、犬の仕事につくプロであっても相当難しい課題です。実際には無理に近いといえます。
犬の運動に期待できるのは筋力の発達を促し、引き締まった体に近づけることです。つまりすでにアスリート並みの生活と体形をもっている犬をさらに理想的な状態に近づけることです。
これはダイエットを目的とするパグとは別問題ですね。
犬が輩出された歴史には様々なケースがありますが、パグは大昔から「愛玩犬」として輩出されました。中国の宮廷で高貴な方々の愛犬として可愛がられ、大変貴重な犬種として大切に扱われ暮らしていました。
つまり牧羊犬のようなすぐれた運動能力も持久力も持ち合わせていません。
だからこそパグに運動をさせたり、散歩時間を伸ばしダイエットをさせることはいかに不向きかがわかるでしょう。もともと運動が苦手、運動向きな体形ではないのですから、体重が減るほどの運動を習慣化することは不可能です。
ただ食べることが何よりの幸せと考え暮らしているパグにとってダイエットや健康のためといって食事が減らされたり、オヤツの回数が減ることは想像以上のストレスになります。
中にはいつまでもオヤツの前で待ち続けたり、食事のあとも食器の前に座り続けたり、家族の食事をしつこく催促するようになることもあります。
このような食事への執着から気持ちをそらすためには、運動やお出かけも効果的です。たとえ短い時間であっても外出することで、気分転換になります。
パグの散歩やお出かけはダイエットのためでなく気分転換のためと考えておきましょう。
犬は7歳を目途にシニアと呼ばれる年齢に差し掛かります。犬も人間と同じで加齢とともに代謝が低下し、ダイエットの効果が出にくくなります。
ダイエットは若く健康で、代謝効率のいい年齢のうちに完了させ、シニア期に足腰、関節の負担を持ち越さないよう愛犬の体重管理に取り組みましょう。
2020.08.19(水)
パグを家族に迎え、抜け毛が多くて驚いたという方もいるでしょう。パグのように短毛な犬種は決して抜け毛がない、少ないわけではありません。細く固い抜け毛があるので、こまめなブラッシングがオススメです。
ただパグの中にはブラッシングが嫌い、ブラシを見ると逃げ出してしまうというタイプもいます。今回は愛犬パグに嫌がられずにブラッシングを済ませる方法をご紹介させていただきます。
パグがブラッシングを嫌がる理由には
・ブラシの感触が嫌
・ブラッシングを痛いと感じている
・ブラッシング中はじっとしていなければならず、動きを制限されるのが嫌
・飼い主さんが叱る、真剣な顔をしていることを察知して警戒している
などの理由が考えられます。
一度ブラッシングに苦手意識をもってしまうと、回数を重ねるたびに状況は悪化してしまいます。まずはブラッシングに慣れることを目指し、短時間で手際よく済ませ、終了次第、愛犬を思い切りほめてあげましょう。ご褒美にオヤツを用意しておく方法も効果的です。
また遊びの最中や散歩から帰宅した直後など、パグが他のことに夢中になっている時や疲れている時にブラッシングをしてはいけません。ブラッシングをするのは、パグが機嫌よくくつろいているタイミングがオススメです。
パグのように短毛な犬種をブラッシングするときは、「ラバーブラシ」という製品を選びます。ラバーブラシとはその名前の通りでゴム製ブラシです。たわし型やグローブ型などがあり、全身を軽くブラッシングすると、ラバーの突起が皮膚を刺激し適度なマッサージ効果があります。
このブラシなら痛みを感じることもなく、適度なマッサージの刺激で血行が促進されパグも快適に感じてくれるはずです。
ブラッシングにスリッカーなどの金属製ブラシを用いると、短毛なパグの地肌にブラシの先端が届いてしまい、家族の力加減によっては痛みを伴うこともあります。
ブラッシング嫌いな場合はまずは短時間から練習を重ね、ブラッシング好きになることを目指しましょう。
またブラッシング時に「ブラッシングスプレー」を合わせて使う方法もオススメです。ブラッシングスプレーで被毛を湿らせてからブラッシングをすると抜け毛がスムーズに取り除けるうえ、飛散しないので後片付けも簡単です。
特に子犬は一か所にじっとしていること、行動を制限されることが苦手で、ブラッシングの気配を察知すると逃げ出してしまうでしょう。そのような場合は、片手にガムやオモチャなどを持ち、子犬の気をそらしつつブラッシングを済ませるとスムーズです。
ブラッシングの頻度は週に数回です。気になる抜け毛対策に必ずしも毎日のブラッシングが必要なわけではありません。
効果的なブラッシングは回数よりもブラッシングをする部位が大切です。
犬の抜け毛は
・首回り
・脇
・脇腹
・尾の付け根
・太もも
この部位にたまりがちです。ブラッシングをするときは、この部位にブラシを当て、抜け毛を取り除くとスッキリと仕上げることができます。この部位は日常生活で摩擦が多かったり、お座りをすることで被毛が圧縮される部位です。
ブラッシングと聞くと、つい背中ばかりに集中してしまいがちですが、背中は日常生活でさほど摩擦が起きず、抜け毛も自然と床に抜け落ちてくれます。
これからはブラッシングをする時は気になる部位を重点的に済ませましょう。
またシャンプー中にもラバーブラシを使ったブラッシングを行うと効率よく抜け毛を取り除くことができます。シャワーで体を湿らせ、シャンプーを泡立てるタイミングでラバーブラシを使い全身をマッサージするようにブラッシングすると、シャワーの水流で浮かび上がっている抜け毛が簡単に取り除けます。
パグには特有の体臭があり、気になるという方もいるでしょう。パグの体に触れるとなんだかしっとりとした感触があります。これは皮脂が理由ですが、この皮脂に汚れや抜け毛が絡まると、若干体臭がすることがあります。
特に高齢になると体臭も強くなり、気になるという方もいるでしょう。
ただシャンプーをするのは何かと手間暇がかかるという場合は、ブラッシングで気になる体臭をケアしてあげましょう。
ブラッシングをすることで被毛の汚れや抜け毛を取り去ることができ、皮膚が刺激を受けることで新陳代謝も向上します。
水のいらないシャンプーを同時に使えば、まるでシャンプーをした後のようにすっきりとした仕上がりになります。
水のいらないシャンプーやブラッシングスプレーは自然乾燥OKな製品なので、手軽にできるお手入れ方法としてぜひ活用しましょう。
2020.08.18(火)
何とも言えない愛嬌抜群な顔立ちと明るく陽気な性格、いたずら好きで甘えん坊と赤ちゃんパグの魅力を挙げるときりがありませんね。
可愛い盛りの赤ちゃんパグが家族に加わると、とたんに家中が賑やかになります。
ただまだまだ生まれたばかりの赤ちゃんパグは家族のこまめなお世話が欠かせません。今回は赤ちゃんパグの育て方についてご説明させていただきます。
赤ちゃんパグを家族に迎えたら、赤ちゃん犬だからこそのお世話をしましょう。
例えば
・食事の回数
・トイレの回数
・体調管理
・遊び方
・睡眠時間
・夜泣き
・ワクチン接種
などは成犬にはない赤ちゃん犬だからこそのお世話が必要です。
食事の回数は生後1年までは、1日に3~5回に少量小分けが理想的です。まだ体が小さな赤ちゃんパグは一度にたくさんのフードを食べることができないので、少量ずつ複数回に分け与えることが下痢や嘔吐の予防につながります。
またトイレのしつけも欠かせません。成犬であれば朝夕の散歩でトイレを済ませたり、決められた場所に置かれたトイレシーツで済ませることもできますが赤ちゃんパグにはトイレの場所を家族が教えてあげなければなりません。
実は生後3か月ごろまでの子犬は1日20時間近くも眠って過ごします。この長すぎる睡眠によって健康で元気に育つことができます。かわいい盛りですから、つい家族と遊んだり、写真を撮ったり、お出かけをしたりという時間を作りたくなってしまいますが、赤ちゃんパグには何より睡眠や昼寝を優先してあげましょう。
パグは比較的体が丈夫で育てやすい犬種です。しかし生後1年までは子犬と呼ばれる期間です。日々の食欲の具合や便の状態、体調を気にかけ、気になる変化があるときは動物病院を受診しましょう。
赤ちゃんパグが家族に加わると、すべての瞬間がかわいらしく目が離せないほどです。
初めて犬を飼う方は不安や戸惑いを感じることもあり、うれしさや楽しさと入り混じった時間もあるでしょう。
でも子犬の成長は想像以上に早く、気が付けば成犬と呼ばれる時期がすぐに訪れてしまいます。
食事、しつけ、お手入れ、お散歩など少しでも不安や心配を感じた時は気兼ねなく専門家に相談をしましょう。
またこの時期積極的に「パピーパーティ」への参加をしてください。
パピーパーティとはその名前の通りで、子犬同士集まり、じゃれ合い遊ぶイベントです。
しつけ教室はもちろんペットショップや動物病院などで定期的に開催されていて、参加費は1000円前後が一般的です。
子犬同士でじゃれ合い遊ぶことで、犬には
・他犬との挨拶の仕方
・他犬との遊び方
・甘噛みをするときの力加減
・犬同士の上下関係
・ストレス発散
・運動不足解消
このようなメリットがあります。パピーパーティは決して堅苦しいものではなく、同じ月齢の様々な犬種が集まる楽しい場所です。ぜひ最寄りの開催情報をチェックし、足を運んでみましょう。
赤ちゃんパグを家族に迎えたその日からしつけを始めましょう。
もちろんしつけといっても難易度の高い、厳しいものではありません。まずは「自分の名前」を覚えることもしつけの1つです。
他にも
・食事をする場所
・トイレの場所
・サークルの場所
・家族の手や足を噛んではいけないこと
・噛んではいけない場所
・立ち入ってはいけない場所
など生活のルールを教えることも大切なしつけです。
赤ちゃんパグが元気に暮らし、食欲が安定し、下痢などの体調不良も見られなくなり、新しい生活環境に慣れたころを見計らい、徐々にしつけの難易度をあげてゆきます。
ただしトイレは家族に迎えた初日からしつけを始めます。
まだまだ赤ちゃんですから、何度も同じ失敗をしてしまったり、トイレを失敗してしまうことも珍しくありません。そのような場合でも厳しく叱る、赤ちゃんパグが怯えるような叱り方はしないことがしつけを成功させるポイントです。
家族は根気強く、しつけに取り組んでゆきましょう。
初めて犬を飼う方、初めて小型犬を飼う方は子犬を育てることに何かと不安を感じているでしょう。
そのような場合はぜひ子犬向けしつけ教室への参加をオススメします。
子犬向けしつけ教室はしつけ専門施設はもちろん動物病院や自宅訪問型ドッグトレーナーなど様々なスタイルで学ぶことができます。
一般的な費用相場は 5000~30000円ほどで参加回数や参加施設によって異なります。
自宅へ訪問してもらい、個人レッスンを希望する場合、若干費用が高額になります。
子犬は他犬とのふれあいや対面も大変貴重な経験になるので、スケジュールや参加場所を選ぶ時は、集団でレッスンを受けることができるしつけ教室を選びましょう。
子犬のしつけは決して難しいものではく、家族と一緒に楽しみながら、レクレーション感覚で楽しむことができます。
まずは見学や体験からでも足を運んでみてください。