2020.09.25(金)
毛が短いからお手入れが楽!と思っていたものの、実際は想像以上にひどい抜け毛に悩まされていませんか?短毛の犬種は、たいていの方が抜け毛がないと思ったり、抜け毛に悩まされるなんて思ってもいなかったと口にされます。
でも実際には、犬の抜け毛は被毛の長さにかかわらず起こります。比較的抜け毛が少ない、ほとんど抜けていないのではと思えるのはプードルやマルチーズの様な犬種ですが、これらの犬種は抜け落ちない代わりに毎月のトリミングが必須です。
パグは毛玉やもつれといった繊細なブラッシングが必要ないうえにシャンプーも自宅で簡単に済ませることができます。ひどいと感じる抜け毛も効果的な対策を知ることで乗り越えることができるのでご安心を。
パグとの暮らしでは、床に舞い散る抜け毛、抱っこした時に家族の洋服に大量につく抜け毛、一緒に寝ている寝具、車の中など様々な場面でひどい抜け毛を痛感しますね。
パグの被毛は短い固い毛質で、洋服などの繊維に突き刺さるように付着します。そのため手で簡単に祓うことができず、なおさら悩まされますね。
パグに限らず定期的な被毛のカットが必要ない犬種は一年を通じて常に抜け毛があります。これは被毛が一定の長さに到達すると自然と抜け落ち、生え変わるサイクルだからです。人間も同じサイクルで髪の毛が生え変わりますが、人間の場合は抜け落ちるまでの期間が数年単位と長く、パグは人間に比べサイクルが短いので、あまりに抜け毛が多い、ひどいと感じがちです。
抜け毛の原因は上記のような健康的な生理現象だけでなく
・ブラッシングが不十分
・アレルギー
・皮膚疾患
・加齢
などもあります。残念ながら抜け毛を減らす方法はないので、抜け毛が気にならなくなる対策を講じてゆきましょう。
犬には年に2回の換毛期と呼ばれる季節があります。この時期、季節に合わせた被毛に生え変わるので、不要になった被毛が一気に抜け落ち、日ごろよりも抜け毛が多いと感じます。
春に抜ける抜け毛は、冬の寒さを乗り切るために生えていた保温性の高い、綿毛状の被毛です。秋に抜ける被毛は、細くて堅い毛質で通気性が高く、暑い夏を快適に過ごすための被毛です。この被毛の生え変わりは私達人間が季節によって衣類を変える衣替えに似ています。
また春と秋という時期は犬の繁殖期でもあり、新陳代謝が向上したり、発情期があったりと身体的な変化も起こるので、抜け毛も仕方がないと理解してあげましょう。
パグの抜け毛の原因やそのサイクルは分かったものの、何より知りたいことは、どうすればひどい抜け毛問題を解決できるのかということですね。
パグの抜け毛対策に自宅でできる簡単な方法は
・ブラッシング
・シャンプー
・洋服
です。それぞれについて詳しくご説明させていただきます。
パグのように短毛の犬のブラッシングには、ゴム製のラバーブラシがオススメです。手のひらに収まるほどのサイズで、ゴムのタワシと思うとイメージが湧きやすいでしょう。
ペットショップやネット通販で1000円前後で購入できます。購入時は自身の手のサイズに合わせ持ちやすいことや使いやすいことを目安に選びましょう。
このラバーブラシはパグの被毛の流れを気にせずに全身をブラッシングできます。被毛を根元から立ち上がらせる、皮膚をマッサージする要領でブラッシングを行うと、スムーズに抜け毛を取り除くことができます。
この時、市販のブラッシングスプレーを併用すると、抜け毛が周囲に飛び散らないうえに愛犬の臭い対策にもつながります。
ブラッシングをするときは背中はもちろん
・首回り
・脇腹
・尻尾の付け根
・太もも
などの箇所もしっかりとブラッシングをしましょう。実はこの箇所は抜け毛が抜け落ちずにたまりやすい箇所で、ブラッシングが不十分なことが目立ちます。抜け毛の多い箇所をピンポイントでお手入れするだけで各段に仕上がりに差が現れます。
自宅でパグをシャンプーするときは、体をシャワーで湿らす前とドライヤーの最中にもラバーブラシを活用しましょう。
実はシャワーで湿らす前のラバーブラシは抜け毛対策に効果的で、トリミングショップでも行う手法です。この方法はとての簡単でシャワーの直前に全身をブラッシングするだけです。
この一手間を加えることで、シャンプー前に余分な抜け毛を取り除くことができ、シャンプーやトリートメントの効果が皮膚に届きやすくなります。もちろんシャンプーの時短にもつながります。
ドライヤー中も同様で風で被毛を立ち上げながらブラシを併用することで、確実に抜け毛を取り除くことができます。簡単な方法ですので、ぜひ取り入れてみてください。
愛犬とのお出かけ、ドライブ、愛犬とカフェへと楽しみたい時、愛犬の抜け毛が気になりますね。こんな時は、薄手の洋服を1枚着せておくだけで確実な抜け毛対策につながります。
洋服を着せておけば抱っこをした後に家族の洋服に抜け毛が大量に付着する心配もありません。飲食店で愛犬が身震いをして周囲に抜け毛が舞い飛ぶ心配もいりません。
その上、オシャレに見えるのですから、ぜひこの方法もお試しを。
2020.09.25(金)
なんとなく愛犬の臭いが気になるということはありませんか?パグには実は特有の体臭があります。
パグは皮脂分泌量の多い体質で特有の体臭もそのためです。さらには顔のシワや大きく開く口も気になる臭いの原因です。
今回はパグならではの気になる臭いの原因と対策に注目してみましょう。
パグの臭いの原因は何?体臭は体質と理解する
パグを抱っこした時や一緒に寝ている時、ふと傍に寄ってきたときなど、なんとなく体臭が気になることがありませんか?実はパグには特有の体臭があります。この体臭は子犬の時、高齢になってからは特に強くなり、成犬期は比較的薄まる傾向があります。とはいってもまるで無臭になるわけではなく臭いに敏感な方であれば気になる問題でしょう。
パグの体臭が気になる場合は
・ブラッシングスプレーを使って週に数回ブラッシングをする
・月に1度を目安にシャンプーをする
・ドッグフードを変える
・パグが使用するベッドやマットをこまめに洗う
などの対策が効果的です。体臭はそれぞれの体質なので、
ブラッシングスプレーや犬用コロン、もちろんシャンプーでも完全に消し去ることはできません。これらの製品の効果はごく一時的なものです。強い効果や長い持続期間を期待し香料の強い製品を使用すると、パグは自分以外の臭いにストレスを募らせてしまうので注意しましょう。
パグの臭いの原因は実は口臭!デンタルケアを念入りに
犬にも歯磨きやデンタルケアが必要と聞き驚かれる方もいるでしょう。実は犬の口内トラブルは現代病ともいわれ、今やすべての犬達がかかえる深刻な問題です。
歯垢や歯石が付着し口内トラブルが起こると雑菌が増殖し、強い口臭を発します。中には症状が進行し、内臓にまでダメージが広がり、体の中から悪臭が発生しているケースもあります。
パグの体臭が気になる、シャンプーをしてもなかなか臭いが消えないと気になっている方は、本当に体臭なのか?それとも口臭なのか?を見極める必要があります。気になる臭いの原因が口臭であれば、放置せずにすぐに動物病院で処置をしてあげましょう。
口臭や口内トラブルは自然治癒するものではなく、毎日少しずつ症状が進行しています。早期発見で早期に改善策を講じてゆけば、高額な費用がかかる治療を避けることもできます。
口臭や口内トラブルのチェック方法は
・口の中から強い臭いがする
・息が臭い
・歯の根元が茶色や緑に変色している
・歯の根元や表面に固い石状の塊が付着しいている
・歯がぐらついている
・歯茎が変色したり、腫れたりしている
・口や口元に触れようとすると愛犬が激しく嫌がる、逃げる
このような場合、口内トラブルが起きているサインです。自宅ケアで改善を目指せるのか、動物病院で専門的な治療が必要になるのか動物病院を受診し相談しましょう。
口内ケアは意外に簡単!
犬の口内ケアは様々な方法があり、決して難しいものばかりではないのでご安心を。
例えば
・歯ブラシ
・飲み水に混ぜるだけの液体
・歯に滴下するシロップ
・オモチャに塗布する液体
・噛むだけでOKのオモチャ
など忙しい毎日や犬との暮らしにまだ慣れないという方でも簡単に習慣化できます。本来であれば人間同様に毎食後の歯磨きが一番理想的で確実な方法ですが、実際に毎日習慣化するのは家族にも愛犬にもストレスになるでしょう。そのような場合は、飲み水に混ぜるだけという方法がオススメです。
口内ケアを習慣化し、徐々に口内環境が改善されると、気になる口臭の改善にもつながります。一番負担が少ない、無理なく続けられると感じる方法でまずは始めてみましょう。
パグの臭いの原因は顔のシワにあった!
実はパグの気になる臭いの原因は深くたるんだパグ特有の顔のシワも原因の1つです。シワを軽くめくり中を見てみると、ホコリやベタツキがあります。これは皮脂分泌量の多い体質なうえ、皮膚が重なり通気性が悪い箇所に雑菌やホコリがたまっているからです。
中にはシワの間にニキビのような症状があったり、脱毛や皮膚炎が起こっている場合もあるでしょう。
また自宅でシャンプーをしたときに、シワの中に水分が残ってしまい、カビの原因になっていることもあります。
パグのシワは綿棒や専用のスキンケアローションで丁寧に汚れを拭き取ってあげると臭い対策に効果的です。自宅シャンプーの後も面部で内部の水分を拭き取っておくと、悪臭予防につながります。
パグのシワはパグのチャームポイントですが
思わぬ悪臭の原因にもなるので、週に数回はお手入れをしてあげましょう。
パグの気になる臭い対策には原因究明が効果的
パグとの暮らしの中で、特有の臭いが気になる場合は、まず臭いの原因を考えてあげましょう。臭いの原因がわかれば効果的で確実な対策を講じることができます。
また原因不明な臭いが病気のサインということもあるので、気になる場合は動物病院を受診しましょう。
2020.09.24(木)
パグのくしゃみが気になるというご相談がたびたび寄せられます。犬は人間に比べ嗅覚が敏感なうえ、気になる物や臭いを見つけるとまず臭いを嗅いで確かめるので、時には連続したくしゃみをすることもあります。実は犬は意外にくしゃみをすることが多いので、必ずしも病気を疑う必要はありません。
でも症状によっては動物病院の受診が必要になる場合もあるので、今回はパグのくしゃみに注目してみましょう。
犬は優れた嗅覚で対象物を確認する習性があります。散歩中に熱心に臭いを嗅ぐのはそのためです。私達が気になる物をじっと見つめたり、いろいろと調べることと同じ行動です。
でも時には、おもわず嗅いだ臭いがとてもしげきが強かったり、顔を近づけた瞬間に粉末が飛び散ったりということもあって、鼻や鼻腔内を刺激されることもあります。
こんな時、なんども連続してくしゃみが出てしまい、なんだか戸惑ったような様子を見せるでしょう。
臭いを嗅ぐことを制限すると、パグにとっては気になる物の正体がつかめずなんだかモヤモヤした気持ちが募ります。一時的な刺激によるくしゃみは病気や風邪ではないのでご心配はいりません。
実は犬達も人間同様に春先は花粉症を発症することが明らかになっています。犬の花粉症の症状も人間の症状とまるで同じでくしゃみ、鼻水、涙がしばらく続きます。残念ながら特効薬となる治療法がない点も人間と同じで、散歩はもちろん換気のために開けた窓、外出から戻った家族の服に付着した花粉でも症状が起こります。
春先に愛犬がくしゃみや鼻水、涙などの症状を見せる場合は、花粉症の可能性も考えられます。ただパグの場合、目の不快感から足先で目を掻いてしまうことがあります。パグの大きな瞳は足先や爪が触れることで小さな傷ができてしまう場合もあるので注意しましょう。
花粉症が気になる場合は
・爪を短く切る
・シャンプーやブラッシングをする
・散歩は茂みや花粉の多い場所を避ける
などの対策で乗り切りましょう
また花粉以外の物質が原因でアレルギーが起こる場合もあります。食べ物はもちろんハウスダストや公園に散布された除草剤などその原因は様々です。
愛犬がなんどもくしゃみをする、息遣いが苦しそう、様子がおかしいと気になる場合は動物病院を受診しましょう。動物病院では少量の血液を採取し、検査を行うことでアレルギーの原因を突き止めることができます。辛い症状の原因を突き止めることができれば、愛犬にあった対処法を講じることができ安心です。
実はパグのように鼻が短い犬種の中には、相手の自己主張をしたい時、家族に自分の方を向いて欲しい、家族に催促をしたい、家族にプレッシャーをかけたい時にくしゃみをする犬がいます。
このようなくしゃみも病気ではないのでご安心を。
吠える、威嚇するのではなくくしゃみをすることで、自分なりのアピールをしているにすぎません。もちろんこのくしゃみはわざとではなく、癖に近いものなので、愛犬の個性と捉え笑って受け止めてあげましょう。
例えば
・食事を待っているとき
・散歩に出かけるとき
・仲良しの犬友達に会ったとき
・家族の関心が他に向いているとき
などに軽いくしゃみをするときがあります。ただパグのくしゃみは音だけでなく、鼻水やしずくも一緒に飛び散るので、たとえ大切な愛犬であってもちょっと気になるということはありますね。
パグが逆くしゃみと呼ばれる激しい呼吸をすることがある、このまま息が止まってしまうのではと不安になるというご相談もあります。
この症状は小型犬や鼻の短い犬種によくみられる症状で、喉の奥にある弁が誤作動を起こし一時的に気管と食道の両方の出入り口をふさいでしまうことで起こります。
空気の出入り口がふさがれたことで、当然犬は呼吸ができない状態になり、息苦しく激しいくしゃみのような呼吸を繰り返します。
この症状はたいていの場合数秒~数十秒で自然と改善し、パグも何事もなかったかのように活動を再開します。しかし中にはあまりに時間が長かったり、その後もしばらく茫然としてしまうパグもいます。
この問題を解決する対策は外科手術で改善することは可能ですが、手術は大変リスクが高く一般的には推奨されて得いません。
一般的な対策としては
・愛犬を落ち着かせる
・立ち止まり、落ち着かせる
・散歩中であればリードを短く持ち、愛犬が動き回らないようにする
などの方法があります。少しでも早く改善してあげたいと考え、愛犬を無理に抱き上げたり、押さえつけることはかえって逆効果を招く対策となるので控えましょう。
愛犬なりの方法で体を動かしたり、息を吸うことで自然と症状が治まります。あまりに症状が重い、回数が多い、日常生活に支障が出る場合は動物病院を受診し、どんな対策をとるべきか具体的に指導を受けましょう。
2020.09.23(水)
パグとの暮らしで、思わず振り返った!二度見した瞬間にあまりに大きくリアルないびきがあります。まるで中高年の男性のようとも言われるパグのいびきに今回は注目してみましょう。
あまりに大きないびきを立てて爆睡する愛犬の姿はなんとも言えないかわいらしさもありますが、場合によっては過度な肥満が原因の場合もあるので気にかけてあげて欲しいポイントです。
実はパグのように鼻が短い犬種は日ごろか息遣いが荒く、当然眠っているときのいびきも大音量になりがちです。そのうえおおらかな性格で、ヘソ天で寝ることもあるので、いびきと相まって、思わず笑ってしまうでしょう。
ネット上にも大きないびきを立てて眠る姿がたくさん投稿されています。
犬は音量の大小はあるものの人間のようにいびきや寝言を言います。眠っているにも関わらず手足が勢いよく動き、まるで走っているかのような様子を見せることもあります。
でもこれは単なる生理現象であって、夢の中でのことですから、無暗に起こしたり、動画撮影に夢中になって愛犬を起こさないよう注意してあげましょう。
いびきをかけるほどに熟睡できるということは、愛犬が家族を信頼し、自宅でほんとうにくつろいでいるというサインですから。
かわいい愛犬と夜も一緒に寝ていますというご家庭は多いのではないでしょうか。特にパグのように甘えん坊で寒がりな犬種であれば、家族と同じ布団で自然と眠るようになるでしょう。
でもあまりのいびきの音量に夜中に起こされてしまう、愛犬のいびきが気になるという声も少なくありません。でも残念ながら犬のいびきは病気とはいえず、外科的な治療法もありません。
厳密には外科的処置は可能ですが、あまりにリスクが高く費用も高額なため実行することはごく稀です。
このような場合、効果的な対策は愛犬の寝場所を
・サークル
・クレート
・リビング
などつまりは家族と別寝室に移動させるほかありません。愛犬が一人で別部屋で過ごしていると思うとなんだか切ない気持ちにもなりますが、家族の安眠とのバランスを考え愛犬の寝場所を見直してみてください。
ただ犬にとって眠るということは完全な無防備状態になることであって、家族の傍で眠ることが何よりの安心材料になっていることに間違いはありません。家族と寝室を分けたり、サークルで眠る習慣を始めた直後は夜泣きやいたずらが起こることもあるので、根気強く接してゆきましょう。
重量感のある胴体と細い脚、たるみのある首回りとパグの体形はアンバランスながらも絶妙なバランスを保っています。ただこのアンバランスさゆえに肥満と標準体形の見極めが難しく、飼い主さんの中には肥満に気が付いていない方、肥満を深刻な問題と受け止めていない方も少なくありません。
パグにとって肥満は足腰関節へ多大な負担がかかるだけでなく、呼吸器や心臓にも様々なダメージが加わる危険な状態です。
肥満によって首回りに脂肪がつくと当然呼吸にも支障が出始め、いびきも通常より大きくなります。
愛犬のいびきが気になる時は動物病院を受診する際に、肥満や体形について確認をしましょう。この時、愛犬の骨格から算出した標準体重を調べておくと、今後の食事量や体重管理の目安になります。
ダイエットをして体重が適正値に近づくと、自然と呼吸がスムーズになり、気になるいびきの改善につながることもあります。
散歩の最中や軽い運動の後、食事の前に興奮した時など、パグが突然激しい息遣いを見せることはありませんか?まるでくしゃみが逆流しているような、激しいしゃっくりのようにも聞こえる息遣いです。
実はこのような息遣いは小型犬や短鼻種でよくみられる症状で、喉の奥の弁が誤作動を起こしているサインです。この症状はいびきと勘違いされることもありますが、いびきとは若干異なります。
ただこの症状も外科的な処置で改善をすることは現実的ではなく、もし症状が起こった時は
・愛犬が落ち着けるよう声をかける
・興奮している場合は抱き上げたり、撫でることで落ち着かせる
・激しい運動は避ける
・苦手な犬や相手に近づけないよう注意する
などの方法で対策を講じましょう。命の危険に直結するほどの重篤な症状ではありませんが、短時間であっても愛犬が息苦しさを感じ、パニックを起こしていることに違いはありません。
パグのように鼻が短い犬種は、呼吸器や気管に負担をかけない暮らし方を意識してあげることで、毎日元気に快適に過ごすことができます。
気になる症状は気軽に動物病院へ相談をしましょう。診察の際に症状が出ていない、言葉で上手に説明できないという場合は、いびきの様子などを動画で撮影し診察時に持参するとスムーズに状況を伝えることができます。
2020.09.22(火)
パグとの暮らしで一番注意しなければいけない大切なポイントは「暑さ対策」です。パグのように鼻が短い犬は他犬に比べ各段に暑さが苦手です。
もし写真のようにパグの舌が長く出て、上に巻き上げている場合は、パグからのSOSのサインです。すぐに涼しい場所に移動し、静かに休憩をさせてあげましょう。
今回は日常生活で注意すべきポイントや暑さ対策に注目しましょう。
昔は犬を屋外で飼っていたと覚えている方もいいでしょう。でもこれは数十年前の習慣ですね。今では以前に比べ気温が高くなり、異常気象と呼ばれる大雨も増えています。
犬達もこの異常な暑さには当然耐えることができませ。特にパグのように鼻が短い犬種にとって暑さは命の危険にも直結します。なぜパグのように鼻が短い犬種が暑さに弱いかというと、理由は2つあります。
〇鼻から気管までの距離が短く、鼻から取り込んだ外気を冷却できないから
(暑い外気がそのまま体内に入ってしまうから)
〇肉厚な体形は心臓に負担がかかりやすいから
犬の鼻は自動車のラジエーター(冷却装置)の役割も果たしています。鼻が長い犬種であれば、外気を冷却してから体内に取り込むことができますが、パグはその機能自体を持ち合わせていません。
毎日のお散歩はもちろん自宅シャンプーの時のドライヤー、暑い部屋での留守番、キャリーバックの中、ドライブ中など日常の「暑さ」はパグにとって大変な危険です。
さらにパグの体形は肥満状態といえるほどに肉厚です。暑さで呼吸が早くなると心臓にも過度な負担がかかります。特にシニアなパグにとって命の危険さえあります。
パグにとって暑さは決して軽視できる問題ではありません。
暑さ対策と聞くと夏の一時的なものと考えていませんか?実はパグにとって春はすでに「暑い」季節です。家族にとって快適、過ごしやすいと感じる季節であっても、適度に換気をしたり、パグの過ごす部屋は風通しを考えてあげましょう。
散歩は朝夕、涼しい時間帯に限定し出かけ、短時間であっても日中の外出は危険です。
自宅シャンプーをするときは、洗いあがり後のタオルドライをしっかりと済ませましょう。パグの耳に軽く息を吹きかけると、全身を身震いするので一気に水滴を飛ばすことができます。この方法を数回繰り返し、出来る限りドライヤーの使用時間を短縮します。
シャンプーの湿気で体温や呼吸数が上がっている状態で、即座にドライヤーを使用するとますます体温が上昇します。この行為も「暑さ」による体調不良を招く危険な行為です。たとえエアコンの効いた部屋の中でも例外ではありません。ドライヤーは最低限の使用時間に抑えましょう。
暑い日の外出や散歩は危険とすでにご存じの方も多いでしょう。実際にどの程度パグにとって危険かというと、日中のアスファルトは気温+30度になることもあります。
例えば気温が35度の日中であれば、アスファルト表面の温度は65度にもなっています。この上を靴も履かずにパグが歩くことを想像してみると、いかに危険な行為かがわかるでしょう。
そのうえ、パグのように背が低い犬は、アスファルトからの反射熱をお腹側全体で受けていますから、ほんの数分の外出であっても急激に体温が上昇します。
日中に高温になったアスファルトは日没後もすぐに低温に戻るわけではなく、完全に冷めるまでは日没後数時間かかるといわれています。
暑い季節はできる限り散歩や外出を控えましょう。
代わりに屋内で快適に過ごせる場所や屋内ドッグランなどを積極的に利用し、愛犬の運動不足やストレスを解消してあげましょう。
今や愛犬と一緒に飛行機で国内はもちろん海外にまで出かけることができます。
でもパグのように鼻が短い犬種は航空会社によって夏などの一定期間もしくは年間を通じて搭乗ができないとルールが設けられています。
なぜかといえば、暑さに弱い犬種だからこそ、機内での温度管理が難しいからです。
飛行機に搭乗する際は、前後数時間の待機時間があります。万が一空調が故障すれば途端に高温にもなりかねません。搭乗中の安全確保が難しいという意味で、搭乗には他犬種とは異なるルールが設けられています。
パグとの旅行やレジャーを計画するときは
・車内の気温
・キャリーバック内の温度
・途中休憩の場所
などを事前にしっかりと確認しておきましょう。
車に乗せる際は犬は安全確保の意味からキャリーバックに入れるもしくはシートベルトで行動範囲を制限することが法律で定められています。
電車やバスなど公共交通機関で移動する場合は途中で休憩の取れる場所をあらかじめ確認しておくと安心です。
使用中のキャリーバック内は通気性が悪く高温になる場合もあるので、移動中もこまめに様子を確認し安全で快適にお出かけを楽しみましょう。