2020.06.21(日)
パグはメディアやSNSで見かけたことがあるだけという方も多いのではないでしょうか?昨年は人気の連続ドラマで主人公の愛犬役でパグが登場し、一躍注目を集めましたね。
パグの子犬をまだ見たことがない、実際にパグに触れたことがないという方でも安心して家族に迎えることができるように今回は、パグの基本情報をご紹介させていただきます。
パグの毛色は「フォーン」と呼ばれるベージュ系とブラックの2色です。フォーンは顔の中心部と耳などに黒色のアクセントカラーがあります。
このアクセントカラーの入り方、範囲の大小でだいぶ顔立ちの印象が変わります。ただ生後数か月の子犬の時点の毛色は成長と共に変化することが多く、成長と共に黒いアクセントカラーが減ってしまうこともあります。
ブラックの場合、胸や足先に少量の白い差し毛がある場合があります。この差し毛は「ミスカラー」と呼ばれ、ドッグショー参加時は減点対象とされますが、ペットとしてみた場合、個性的、オリジナル感があるとかえって高評価されます。
パグは毛色による個体差が少なく、毛色はあくまでも好みと考えておきましょう。
犬の中には毛色ごとに性格の強弱や体臭の強さに違いがみられる場合もありますが、パグはそのような差異がほとんどありません。
体臭を若干感じることもありますが、月に一回程度のシャンプーで十分ケアができます。また体臭といわれる気になる臭いの原因は、実は顔のシワにたまった汚れが原因のことも多く、シワのふき取り掃除をしてあげると解消されることもあります。
被毛の長さは短毛のみで長毛や中長毛種は居ません。
パグ系ミックスの中には、ごくまれに毛質が長い子犬が産まれることもあります。MIXは外見上パグに似通っていても、もう一方の親犬の気質や体質も受け継いでいるので、パグとは若干の違いがあることは理解しておきましょう。
実際にパグの子犬を探し始めてみると、値段の高い、安いで様々な違いがあることに気が付きますね。
値段の決定には同じ犬種だからこそ人気ランキングが影響します。
パグの場合、
1位 フォーン メス
2位 フォーン オス
3位 ブラック メス
4位 ブラック オス
となっています。
ただパグ自体の総数が少ないので、メスに限定し子犬探しをするとなかなか希望の子犬に出会えない、出会えたものの値段が高すぎてあきらめるということもあるでしょう。
パグはオスでも性格が温厚で、攻撃心もなく、トイレのしつけも完璧に覚えることができます。将来、子犬を産ませたいという希望が無いご家庭であれば、性別にあえてこだわる必要はないでしょう。
最近は、オスでもメスでも生後一年未満に去勢避妊手術を済ませることが推奨されているので、実際の生活では性別の違いを意識する機会はほぼありません。
また最近、パグに限らず様々な犬種の小柄化が進んでいます。小柄な子犬ほど高い値段設定となりますが、小柄であることは必ずしも好ましいことではありません。
パグの成長後のサイズを考えても、生後2,3カ月の時点で、チワワやパピヨン、ヨークシャーテリアといった超小型犬の子犬と同等のサイズでないことは明らかです。
パグの子犬を家族に迎える時は、安易に小柄だから、高額な値段がついているからと高評価せずに、それぞれの子犬をしっかりと見極め、専門家と相談しながら考えましょう。
パグの子犬を探す中で、同じように「ハナペチャ」「ブサカワ」な犬が他にもいることに気が付きますね。
たとえば
・フレンチブルドッグ
・ボストンテリア
が代表格です。
いずれもパグと似通った特徴があり
・無駄吠えが少ない
・短毛でお手入れが簡単
・食欲旺盛で、食事に手がかからない
・明るく、陽気な性格
・小さな子供のいる家庭でも安心してかえる
・他犬と遊ぶことも得意で、ドッグランやレジャーを一緒に楽しめる
パグの子犬を家族に迎えたいけれどなかなか出会えない、多頭飼いを始めたいという場合はぜひ他犬種も候補に加えてみましょう。
ただフレンチブルドッグやボストンテリアはテリア種の血統を受けついでいるので、自己主張が強い性格でパグに比べ若干しつけの難易度があがります。
どんな犬種の子犬であっても、家族に迎え共に暮らす中で社交的で家族以外の誰とでも、他犬とも仲良く触れ合うことができる、レジャーやアウトドア、ドッグカフェなどでスマートに過ごせる愛犬になってもらうためには、生後数か月の時点から積極的に「社会化」トレーニングが必要です。
子犬を家族に迎える時は、「しつけ」にも関心を持ち、不安や疑問に感じることは遠慮なく専門家に相談をしましょう。