2020.08.21(金)
小型犬の甲高い鳴き声は苦手、マンションだから吠える犬は困る、初めて犬を飼うので吠える犬のしつけは不安という方は多いのではないでしょうか?パグの子犬を家族に迎えるにあたって、鳴き声や吠える癖が気になるのは当然のことです。ただパグはよく鳴くといわれる小型犬種の中では比較的吠えることが少ない、吠えても声が響きにくいといわれる犬種です。今回はパグの鳴き声や吠える時のしつけ方を詳しくご説明させていただきます。
小型犬はよく鳴くという聞いたことがある方も多いでしょう。確かに小型犬はよく吠えます。性格が繊細で物事に過敏に反応してしまったり、小さな体を敵から守るためには仕方がないことであり、なかなかしつけで完璧にコントロールするのも難しい問題です。
でもパグは小型犬ではあるものの、ほとんど鳴かない、おとなしいといわれています。その理由は性格がおおらかで些細なことに過敏に反応しないということと特徴的な声質が関係しています。
パグのように鼻が短い顔立ちの犬種は、鳴いても甲高く響く声を出すことができません。そのうえ何回も続けて鳴き続けることもできないので、ハスキー気味な低い声数回鳴けば自然と収まります。
この声質はマンションなどでも響きにくく、さほど大声も出ないので、周囲から「ほとんど鳴かない」「静か」「おとなしい犬」といわれているのです。
ただもちろんパグも自己主張の方法として鳴き声をあげることはあります。性格的に神経質なタイプもいます。決して、まるで鳴かない犬ではないことは理解しておいてください。
実際にパグの声を聴いてみたい、どのような様子で鳴くのか家族に迎える前に知っておきたいという方はお気軽にペットショップなどへ相談を。
もちいろんインターネット上にもたくさんのパグの動画が公開されているので、実際に生活の様子を見てみるのもオススメです。
おおらか、おとなしい、ほとんど鳴かないといわれるパグでも時には激しく吠えることがあります。
パグが吠えるシチュエーションといえば
・散歩中に他犬に遭遇した時
・ごはんなどを催促する時
・玄関チャイムが鳴った時
子犬の場合、家族に迎えて数日間は夜泣きをすることもあります。
特に家族を悩ませるのは散歩中の無駄吠えですね。これでは犬友達ができないばかりか、ドッグランやドッグカフェへ一緒に出掛けることも難しくなってしまいます。
でもこのような場面での無駄吠えは、「社会化トレーニング」を重ねることで徐々に改善されてゆくのでご安心を。パグが吠える原因は他犬や他人、バイクや車、来客など相手に「恐怖心」や「警戒心」を抱いていることが原因です。この恐怖心や警戒心を解消するための練習が社会化トレーニングです。
愛犬が吠えるから、他犬が苦手だからといって自宅にこもりきりになってしまうとかえって逆効果です。このような無駄吠えの習慣がある場合は、あえて積極的に愛犬を外へ連れ出し他犬や家族以外の人に合わせ、遊ばせ、触れ合わせてみてください。
一緒に遊び、何度も顔を合わせるうちに次第に愛犬は危険な相手でないことを学び、無駄吠えをしないように自分から学んでゆきます。
人間社会で一緒に暮らすうえでのマナーやルールを身に着ける、練習する、経験することを社会化トレーニングと呼びます。決して難しいことではないので、愛犬の様子を見ながらゆっくりと経験を重ねてゆきましょう。
しつけに欠かせないアイテムといえば「オヤツ」ですね。パグはとても食欲旺盛な犬種なので、目の前にオヤツがあると気が付けば一心不乱にしつけに集中してくれます。
でもあまりに食欲が旺盛すぎて、時にはオヤツに執着してしまったり、オヤツが原因で他犬と喧嘩になってしまうことも少なくありません。
しつけのご褒美にオヤツを与えるという手法は、もちろん効果的ですがすべての犬種に通用する手法ではないので、犬種の特性に応じて使い分ける必要があります。
パグのように食欲が旺盛な犬のしつけには、あえてオヤツを使用せずに、スキンシップで代用するという方法があります。この方法で習慣化できれば、いつでもどこでもしつけトレーニングの成果を発揮できるでしょう。
パグはとても甘えん坊な性格ですから、上手にできた時、しつけをしっかりと覚えることができた時に家族にたくさん褒められたり、全身を撫でてもらうと本当にうれしくなり、テンションも上がります。
散歩中に他犬に遭遇しても吠えずにいられた時、家族以外の人に触れられても吠えたりせずに社交的に接することができた時などは、たくさん褒めて、全身をたくさん撫でてあげましょう。
パグはもともと無駄吠えが少なく、性格は温厚で飼いやすい犬種ですが、しつけについて不安や疑問があるときは、先送りせずにすぐに専門家やドッグトレーナーに相談をしましょう。
2020.08.20(木)
ごはん大好き、オヤツ大好きなパグ!でも、もしごはんを食べてくれなかったらどうしたらいい?どんな原因が考えられる?
パグはどっしりとした重量感のある体と細く長い脚がチャームポイントですが、このアンバランスな体形には毎日の餌の量の管理がとても大切です。
今回は、ごはん大好きなパグの餌の量について子犬、成犬それぞれの場面でご説明させていただきます。
パグがもしご飯を食べなかったら?ごはんにもオヤツにもまるで関心を示さないことがあれば、それは想像以上に重大な異常事態です。数ある犬種の中でもパグはトップクラスにご飯が大好き、食欲旺盛な犬種です。これはパグのおおらか性格のおかげで、環境の変化にもすぐ馴染み、些細なことに動じない明るい性格だからです。
ただ子犬の時期は生活環境に大きな変化が続き、食欲が不安定になりがちです。
生後半年未満、家族に迎えたばかりの子犬がもしご飯を食べてくれない場合は
・環境の変化によるストレス
・ドッグフードを切り替えたことでの警戒心(これまでに食べたことのないドッグフードを与えている)
・誤飲
・先住犬からの威圧感
・家族の視線が気になる
・食事よりも家族と遊びたい、テンションが上がりすぎている
・寄生虫
・伝染病の感染
などが考えられます。
パグを家族に迎え、新しい環境に慣れるまでは、出来る限りそれまで食べていたドッグフードと同じ物を同じ分量で与えましょう。
すでに1歳を超えた成犬の場合は
・誤飲
・伝染病
・口内トラブル
・加齢
などが餌を食べない理由として考えられます。
パグのように口が横に大きく開く顔立ちの犬は食欲と好奇心が旺盛で、家族が想像すらできない物を丸呑みしてしまっている場合があります。例えば犬用ガムを丸呑みしていたり、袋に入ったままの菓子パンを食べてしまうこともあります。
このような異物がお腹の中にあると当然腹痛や違和感があり、大好きな餌さえ食べることができません。まずは家族で何か誤飲に思い当たることがないか確認をしてみてください。もし誤飲が考えられる場合は、即座に動物病院を受診し、適切な処置を受けてください。
犬は生後一年までを成長期として、生まれた時の体重の10倍以上にもなる急速な成長を遂げます。この時期、毎食ごとに体重が増加し、あまりの食欲に驚かされるでしょう。
パグの子犬に限らず子犬には生後一年までの期間、「子犬(パピー)フード」を与えます。この餌は成犬用フードに比べ少量でも倍以上の豊富な栄養素を含んでいます。
まだ体の小さい子犬が少量で効率よく栄養を摂取できるよう工夫されています。そのため成犬用フードに比べ高額ですが、大切な成長期に欠かせない餌だと理解し、一年間は与え続けてください。
この子犬用フードのパッケージには、月齢ごとの給与量の目安が記載されています。子犬はたったの一か月で各段に成長するので、餌の量も毎月確認をし、都度増量しましょう。
また子犬の時期のパグはコロコロとした体形をしていますが、これは決して肥満だからではありません。この時期、ダイエットを気にすることなく、それぞれのドッグフードの必要量をきちんと与えてください。
生後一年を過ぎ、身体的な成長が止まる時期を迎えると、それぞれの骨格にあう適正体重がわかります。同じパグでも5㎏未満と小柄なこともあれば、10kgを超えることもあるので、この時期、動物病院で適正体重を確認しておきましょう。
今後の健康管理には都度この適正体重を目安に考えます。基本的には目安体重を大きく前後することが無いよう食事量を調整します。ドッグフードのパッケージに記載された通りの分量を与えていても太ってしまうこともあれば体重が減ってしまうこともあります。
ドッグフードのパッケージに書かれた給与量はあくまでも目安です。それぞれの運動量や生活環境、体質によって「餌の適量」は異なるので、家族が微調整を加えてあげましょう。
ここではパグに人気、ぜひオススメのドッグフードをご紹介させていただきます。ドッグフードは栄養バランス、素材、嗜好性と様々な視点から考え、選んでいますが中には愛犬の好みに合わない製品もあるのであくまでもご参考に。
1位 カナガン (グレインフリーな高品質ドッグフードです。チキンが主原料でアレルギーに配慮し嗜好性も抜群です)
2位 モグワン (カナガンの姉妹ブランドです。チキンにアレルギーがある場合はこちらがオススメです)
3位 レオレア (愛犬ごとのオリジナルレシピとオリジナルパッケージでSNSで話題の高品質ドッグフードです)
パグは食欲旺盛で好き嫌いもほぼありませんがアレルギーを発症することがあるので、ドッグフードを選ぶときは、栄養バランス、素材の品質、愛犬のアレルギーの有無を基準に考えましょう。
ドッグフード選びが難しいと感じる時はお気軽に販売スタッフや動物病院にご相談を。
2020.08.20(木)
小柄な犬を見ると「かわいい」「か弱い」「守ってあげたい」という気持ちがあふれてきますね。同じパグでも10㎏近くまで体重があるタイプもいれば、5㎏前後と小柄なタイプもいます。
できれば小柄な方がいい!という方もいるでしょう。小柄なパグを望む理由は単に見た目の問題だけでなく、抱っこやお世話の負担を軽くしたいという理由もあります。
今回は、成犬になっても小さいままのパグに注目してみましょう。
ペットとして暮らすパグの平均的な体重は8~10㎏ほどです。
しかし中には5㎏にも満たない小柄なパグもいて、成犬になってからも子犬に間違われてしまうこともたびたびあるほどです。
パグを家族に迎えるなら、出来れば小柄な方がいい、いつまでも子犬のようなかわいらしサイズでいて欲しいという方も少なくないでしょう。
でもパグに限らず犬にも人間同様に成長には個体差があり、成長後のサイズは同じ犬種であってもばらつきがあります。同じパグでも5㎏未満と小さいままというタイプもいれば10㎏を超えるタイプもいます。
日本ではどの犬種であっても小柄な方が好まれがちですが、犬の成長は生後1年ほど時間をかけてゆっくりと進むので、生後数か月の子犬の時点では、将来のサイズを断言することはできません。
成犬になっても小さいままのパグがいるからといって、必ずしも小さなパグを選び、家族に迎えることはできないということを理解しておきましょう。
実は血統書発行団体の区分ではパグは「小型犬」に分類されます。でも小型犬にはチワワやヨークシャテリアのように体重は3㎏に満たない犬もいれば、パグやフレンチブルドッグのように体重が10㎏前後までのサイズも含まれます。
ペットショップなどで見かける生後間もないパグは、チワワや他小型犬と大差ないサイズですから、将来もさほど大柄にはならないだろうと思われがちです。
実は犬は犬種ごとに成長のスピードが異なります。パグは生後2か月ほどの時点では体重は1㎏にも満たないほどに小柄です。でもその後1年の間に体重は10倍にも増加します。
成犬になっても小さいままでいて欲しい、小柄なパグでいて欲しいからといって、大切な成長期に食事制限をする方もいますが、成長後のサイズは食事制限や生活環境でコントロールできるものではなく、それぞれの個性です。
生後2か月ほどで離乳をし、親犬や兄弟と離れ新しい家族との暮らしを始めるパグの子犬にとって、家族の愛情や健康管理は何より大切なことです。
毎日ともに暮らしていると、愛犬が5㎏未満でも10㎏を超えても、きっと愛おしく思えるはずです。
成長後、どんなサイズになるのか?家族で楽しみに見守ってあげましょう。
でも実際に10㎏の犬を抱き上げたり、キャリーバックに入れ移動するのは決して簡単なことではありませんね。パグを家族に迎える時は、まず成犬のパグに実際に会い、ふれあい、抱っこをしたりという機会をもうけ、成長後のイメージをはっきりと確認しておきましょう。
成犬になっても小さいままのパグでいて欲しい、小柄なパグでいて欲しいと願う背景には
・マンションなど住まいの規約で、飼育できるペットのサイズに制限がある
・年配の方が飼育するので、扱いやすいサイズ感の犬がいい
・電車やバスでの移動が多いので、簡単に抱き上げることができるサイズがいい
このような理由もあるでしょう。
パグに限らず、子犬の時点で成長後のサイズを断言することはできませんが、成犬になってからも小さいままのパグを望む場合は
・親犬に対面できるショップやブリーダーから子犬を迎える
・親犬や成犬の兄弟犬のサイズを確認する
・比較的小柄な子犬を家族に迎える
という方法もあります。
しかしたとえ親犬が小柄であっても必ずしも子犬が同じサイズを受け継ぐとは限らず、あくまでも「可能性」レベルであると理解しておきましょう。
また小柄なサイズにこだわるのであれば生後半年~一年を過ぎ、身体的な成長が緩やかになっている月齢、身体的な成長が終わっている月齢の子犬を家族に迎えるという方法もあります。
パグの子犬を家族に迎える時、大切なことは
・衛生的な環境で暮らす親犬から生まれた子犬であること
・発育状態がよく、食欲が安定していること
・人間に慣れていること
などです。極度に小さな子犬、小柄な子犬はパグ本来の特性を受け継いでいない、発育不良という可能性も考えられます。小さいことを安易に過大評価せずに、健やかで育てやすい子犬を家族に迎えることをお勧めします。
子犬を家族に迎える時は、たとえこれまでに犬と暮らした経験がある方でも不安や疑問があるものです。気になることはお気軽にご相談くださいませ。
2020.08.20(木)
どっしりと重量感のある体に細い脚でどのパグもデブに見えると感じたことはありませんか?パグはデブで当たりまえと思っている方もいるでしょう。でもこんなアンバランスな体形だからこそパグの体重管理は重大な問題です。デブになることで足腰、関節には相当な負担がかかり、悪化すると元気に散歩に出かけることもできなくなってしまいます。
今回はパグにいつまでも元気に暮らしてもらうために、パグがデブ犬になりやすい理由とその予防法について詳しくご説明させていただきます。
パグはデブな方がかわいい!とつい思ってしまいますね。愛嬌のある顔立ちとアンバランスな体形は、丸みがあるほどますますかわいらしさがアップします。
でもデブであることは、パグ自身には負担でしかありません。
パグが元気に明るく暮らすためには、体の負担を軽減し、デブ状態をリセットしましょう。
パグがデブになりやすい原因は
・食欲旺盛だから
・運動がさほど好きでないから
・家族がつい甘やかしてしまうから
などの理由があります。
愛嬌たっぷりのうるんだ瞳で見つめられると、ついオヤツや食事のおすそ分けをしていませんか?
散歩に連れ出すと、すぐに息切れを起こしてしまうので、早々に帰宅していませんか?
ドッグフードをすぐに食べきってしまい、いつまでも食器を舐めているからと「おかわり」を与えていませんか?
家族へまっすぐな愛情を向け、甘え上手な犬種だからこそデブになってしまう理由も納得できますね。
ダイエットと聞くとまずは運動をとつい考えてしまいますね。でもこれは人間の話であって、アンバランスな体形のパグには通用しません。もちろん人間のダイエットでも、まずは食事制限で体重を減らし、体の負担を軽減してから徐々に運動量を増やす方法が理想とされていますね。
すでにデブになってしまい、足腰や関節に負担がかかっている状態のパグに運動をさせたり、散歩時間を増やすとますます足腰や関節への負担が大きくなり関節に痛みや脱臼、ヘルニアの悪化を招きかねません。
パグのダイエットのためにはまずは愛犬の毎日の「食生活」を見直してみてください。
・ドッグフードの給与量
・オヤツの分量や回数
・家族の食事のおすそ分け
パグがデブになってしまった原因が必ず毎日の食生活のどこかに隠れているはずです。この原因を見つけることがダイエットのスタートです。
実はドッグフードはメーカーによって給与量が様々です。ドッグフードを切り替えたものの給与量を確認していなかった、目分量で以前と同じ分量を与えているということはありませんか?
まずは愛犬の適正体重から適正な給与量を確認してあげましょう。
パグは食欲が旺盛で、あっという間にドッグフードを完食してしまいますね。でもパグは小型犬ですから、どんなに早食いであっても、小型犬の体形にあった食事量かどうかをまずは確認しましょう。
パグに限らずデブになってしまった犬を運動でダイエットさせることは、犬の仕事につくプロであっても相当難しい課題です。実際には無理に近いといえます。
犬の運動に期待できるのは筋力の発達を促し、引き締まった体に近づけることです。つまりすでにアスリート並みの生活と体形をもっている犬をさらに理想的な状態に近づけることです。
これはダイエットを目的とするパグとは別問題ですね。
犬が輩出された歴史には様々なケースがありますが、パグは大昔から「愛玩犬」として輩出されました。中国の宮廷で高貴な方々の愛犬として可愛がられ、大変貴重な犬種として大切に扱われ暮らしていました。
つまり牧羊犬のようなすぐれた運動能力も持久力も持ち合わせていません。
だからこそパグに運動をさせたり、散歩時間を伸ばしダイエットをさせることはいかに不向きかがわかるでしょう。もともと運動が苦手、運動向きな体形ではないのですから、体重が減るほどの運動を習慣化することは不可能です。
ただ食べることが何よりの幸せと考え暮らしているパグにとってダイエットや健康のためといって食事が減らされたり、オヤツの回数が減ることは想像以上のストレスになります。
中にはいつまでもオヤツの前で待ち続けたり、食事のあとも食器の前に座り続けたり、家族の食事をしつこく催促するようになることもあります。
このような食事への執着から気持ちをそらすためには、運動やお出かけも効果的です。たとえ短い時間であっても外出することで、気分転換になります。
パグの散歩やお出かけはダイエットのためでなく気分転換のためと考えておきましょう。
犬は7歳を目途にシニアと呼ばれる年齢に差し掛かります。犬も人間と同じで加齢とともに代謝が低下し、ダイエットの効果が出にくくなります。
ダイエットは若く健康で、代謝効率のいい年齢のうちに完了させ、シニア期に足腰、関節の負担を持ち越さないよう愛犬の体重管理に取り組みましょう。
2020.08.19(水)
パグを家族に迎え、抜け毛が多くて驚いたという方もいるでしょう。パグのように短毛な犬種は決して抜け毛がない、少ないわけではありません。細く固い抜け毛があるので、こまめなブラッシングがオススメです。
ただパグの中にはブラッシングが嫌い、ブラシを見ると逃げ出してしまうというタイプもいます。今回は愛犬パグに嫌がられずにブラッシングを済ませる方法をご紹介させていただきます。
パグがブラッシングを嫌がる理由には
・ブラシの感触が嫌
・ブラッシングを痛いと感じている
・ブラッシング中はじっとしていなければならず、動きを制限されるのが嫌
・飼い主さんが叱る、真剣な顔をしていることを察知して警戒している
などの理由が考えられます。
一度ブラッシングに苦手意識をもってしまうと、回数を重ねるたびに状況は悪化してしまいます。まずはブラッシングに慣れることを目指し、短時間で手際よく済ませ、終了次第、愛犬を思い切りほめてあげましょう。ご褒美にオヤツを用意しておく方法も効果的です。
また遊びの最中や散歩から帰宅した直後など、パグが他のことに夢中になっている時や疲れている時にブラッシングをしてはいけません。ブラッシングをするのは、パグが機嫌よくくつろいているタイミングがオススメです。
パグのように短毛な犬種をブラッシングするときは、「ラバーブラシ」という製品を選びます。ラバーブラシとはその名前の通りでゴム製ブラシです。たわし型やグローブ型などがあり、全身を軽くブラッシングすると、ラバーの突起が皮膚を刺激し適度なマッサージ効果があります。
このブラシなら痛みを感じることもなく、適度なマッサージの刺激で血行が促進されパグも快適に感じてくれるはずです。
ブラッシングにスリッカーなどの金属製ブラシを用いると、短毛なパグの地肌にブラシの先端が届いてしまい、家族の力加減によっては痛みを伴うこともあります。
ブラッシング嫌いな場合はまずは短時間から練習を重ね、ブラッシング好きになることを目指しましょう。
またブラッシング時に「ブラッシングスプレー」を合わせて使う方法もオススメです。ブラッシングスプレーで被毛を湿らせてからブラッシングをすると抜け毛がスムーズに取り除けるうえ、飛散しないので後片付けも簡単です。
特に子犬は一か所にじっとしていること、行動を制限されることが苦手で、ブラッシングの気配を察知すると逃げ出してしまうでしょう。そのような場合は、片手にガムやオモチャなどを持ち、子犬の気をそらしつつブラッシングを済ませるとスムーズです。
ブラッシングの頻度は週に数回です。気になる抜け毛対策に必ずしも毎日のブラッシングが必要なわけではありません。
効果的なブラッシングは回数よりもブラッシングをする部位が大切です。
犬の抜け毛は
・首回り
・脇
・脇腹
・尾の付け根
・太もも
この部位にたまりがちです。ブラッシングをするときは、この部位にブラシを当て、抜け毛を取り除くとスッキリと仕上げることができます。この部位は日常生活で摩擦が多かったり、お座りをすることで被毛が圧縮される部位です。
ブラッシングと聞くと、つい背中ばかりに集中してしまいがちですが、背中は日常生活でさほど摩擦が起きず、抜け毛も自然と床に抜け落ちてくれます。
これからはブラッシングをする時は気になる部位を重点的に済ませましょう。
またシャンプー中にもラバーブラシを使ったブラッシングを行うと効率よく抜け毛を取り除くことができます。シャワーで体を湿らせ、シャンプーを泡立てるタイミングでラバーブラシを使い全身をマッサージするようにブラッシングすると、シャワーの水流で浮かび上がっている抜け毛が簡単に取り除けます。
パグには特有の体臭があり、気になるという方もいるでしょう。パグの体に触れるとなんだかしっとりとした感触があります。これは皮脂が理由ですが、この皮脂に汚れや抜け毛が絡まると、若干体臭がすることがあります。
特に高齢になると体臭も強くなり、気になるという方もいるでしょう。
ただシャンプーをするのは何かと手間暇がかかるという場合は、ブラッシングで気になる体臭をケアしてあげましょう。
ブラッシングをすることで被毛の汚れや抜け毛を取り去ることができ、皮膚が刺激を受けることで新陳代謝も向上します。
水のいらないシャンプーを同時に使えば、まるでシャンプーをした後のようにすっきりとした仕上がりになります。
水のいらないシャンプーやブラッシングスプレーは自然乾燥OKな製品なので、手軽にできるお手入れ方法としてぜひ活用しましょう。