2020.12.30(水)
愛犬の耳が臭いと感じたり、耳の中が黒く汚れていたり、愛犬が頻繁に耳を掻くなど耳にまつわる異変を感じたことはありませんか?フレンチブルドッグは体質的に耳のトラブルを抱えがちです。
耳の不快感は愛犬に相当なストレスを与えてしまうので異変を感じた時はすぐに適切なケアと治療を始めましょう。
定期的な耳掃除が必要な犬種と聞くとダックスなど垂れ耳の犬種を思い浮かべがちです。でも実はフレンチブルドッグも耳掃除が欠かせない犬種です。
なぜならフレンチブルドッグの体質は皮膚がとてもデリケートで皮脂の分泌量も多いためです。耳内部は愛犬自身がケアできない箇所ですから家族の定期的な耳掃除が欠かせません。
でもフレンチブルドッグに限らず犬にとって耳掃除は決して快適なばかりではありません。皮膚の薄い耳内部を綿棒やコットンでこすられたり、時には炎症を起こしている箇所を刺激されるのですから当然嫌がることもあります。
でも耳掃除を怠ってしまうと炎症や外耳炎さらに症状が悪化すると中耳炎へと進みます。外耳炎は臭いや汚れだけでなく、辛いかゆみや痛みを伴います。
愛犬が
〇執拗に耳を掻く
〇頭を振る
〇地面に耳をこすりつける
〇耳を触ろうとすると嫌がる
〇耳を撫でると気持ちよさそうにする
このような様子を見せる時は、外耳炎や耳内部のトラブルが起こっている可能性があります。正しい方法で耳掃除を行い、愛犬の不快な状態を改善してゆきましょう。
フレンチブルドッグの耳掃除を自宅で始める前にまずは必要な道具を一式揃えて置きましょう。
〇綿棒やコットン
〇耳掃除用ローション
※噛み癖がある場合は口輪
綿棒は市販のものでも構いませんがペットショップではペット用に持ち手部分が長い綿棒を販売しています。持ち手が長いので耳の奥まで届きやすく、飼い主の手元がよく見えるので安全に耳掃除を行うことができます。
耳掃除用ローションもペット専門店や通販で購入できます。1000円前後で数か月分の容量が相場です。耳掃除用ローションを使用することで、耳垢を浮かせ刺激せずに取り除くことができます。
耳内部の皮膚はとても薄くデリケートです。乾いた綿棒やコットンでこすると細かな傷がついてしまい、傷口に雑菌が侵入することでさらに症状を悪化させてしまう可能性があります。
専用ローションで綿棒やコットンを湿らせ、耳垢を浮き上がらせてから取り除く方法が安全で確実な方法です。トリミングショップや動物病院でも耳掃除を行い際は必ず専用ローションを使用します。
耳掃除用ローションは自然乾燥タイプなので、耳掃除後の拭き取りや洗い流しは不要で手軽に利用できます。
耳掃除の頻度に絶対と言える正解数は有りません。すでに耳に悪臭や汚れがある場合は無暗に家族が判断せずに動物病院を受診し、治療と併せて耳掃除の回数を獣医師に確認しましょう。
なぜ頻度が確定できないかというと、すでに外耳炎などの症状がある場合、頻繁に耳掃除をすることで患部を刺激し炎症が悪化する場合があるからです。雑菌の付着した綿棒を耳に出し入れすることも好ましくありません。
全く症状が無く、正常な耳の場合、家族が耳掃除をすることで耳掃除嫌いになってしまうこともあります。耳内部はとてもデリケートだからこそお手入れの方法や頻度も見極めが難しいのです。
かゆみや悪臭などの症状がある場合、数週間の投薬で症状は改善できます。この投薬のタイミングと併せて耳掃除の方法を獣医師に確認をしましょう。
また愛犬の耳から悪臭がせず、汚れも目立たず、薄いピンク色の健康的な耳内部の状態があれば耳掃除の頻度は数週間~1か月に1度でもOKです。
耳掃除専用ローションで軽く拭いたり、シャンプー後に耳内部の水分を軽く拭き取る程度で十分です。
フレンチブルドッグは耳掃除が苦手と思われがちですが、これはどの犬種でも同じことです。決してフレンチブルドッグだからこそではありません。
犬にとって耳がいかにデリケートな部位かをまずは家族が知っておいてあげましょう。
耳掃除を怠ってしまうとつらいかゆみを伴う外耳炎を発症してしまう場合があります。日ごろから愛犬を撫でる時、抱っこする時にさりげなく耳の内部を確認し悪臭や汚れが無いか確認しておきましょう。
汚れや悪臭が続くときは動物病院を受診し治療を始め、自宅での耳掃除の頻度や方法も合わせて指導を受けましょう。
犬の外耳炎は体質や年齢、生活環境など様々な要因が関係し発症します。何度も再発を繰り返すことも珍しくありません。日ごろからこまめに耳に状態を気にかけてゆきましょう。
2020.12.29(火)
散歩の最中や食事の前後、不意に愛犬がむせることがあったり、咳が止まらずに不安を感じることがありますね。実はフレンチブルドッグのように鼻が短い顔立ちの犬種からはこのような相談がたびたび寄せらます。
フレンチブルドッグの咳には様々なタイプがあり、検査を受けてもはっきりと原因を突き止めることができないケースも珍しくありません。
今回は代表的な咳の原因と家族ができる対処法に注目してみましょう。
犬の咳やむせる病気はとてもたくさんの症状があり、病気と判定するか否かも難しい部分です。軽く乾いたような咳は環境の変化や運動不足などのストレスから起こることもあります。
逆くしゃみと呼ばれることもある、息を吸い込むような咳な喉の奥にある空気弁が生まれつき肥大していることが原因です。
またフレンチブルドッグのように鼻が短い犬種は鼻の穴が狭く空気の通り道が狭まっていることから興奮した時に咳やむせることがあります。
ただ加齢や肥満と共に起こる咳やむせる症状もあるので、代表的な病名をいかに挙げてゆきましょう。
〇喉頭蓋肥大症
〇外鼻孔の狭窄
〇心臓病
〇気管虚脱、気管支炎
〇犬フィラリア症
〇アレルギー
先天性の原因
咳やむせる症状は必ずしも即座の投薬や手術が必要となるわけではありません。大抵の場合、家族のケアや適切な対処法で日常生活を難なく送ることができます。
病名の診断が下されたからといって、即座に愛犬の生命の危機や日常生活に制限がかかるわけではありませんからご安心を。
肥満や運動不足など日常生活に原因があると考えられる場合は今後の悪化を防ぐためにも積極的に生活を改善してゆきましょう。
フィラリア症
ただし上記のフィラリア症だけは例外です。蚊が媒介することで発症するフィラリア症の症状の1つに咳があります。一見軽い咳で愛犬も日常生活をこれまで通りに遅れているので軽く見過ごされてしまいがちですが、フィラリア症な体内で進行しつづけ、命の危険へとつながります。
これまでフィラリア症の予防を行っていなかった場合や咳が長引き愛犬の体調悪化が見られる場合は念のため動物病院で検査を受けてください。
アレルギー
実は犬にも花粉症が起こることが専門家の研究で明らかになっています。人間と同じ様に花粉の飛散が多い時期や食べ物が原因で様々な症状が起こります。
咳もその症状の1つです。
アレルギーは軽度であれば一過性の症状として自然と収まりますが、食物を原因とするアレルギーやハウスダストなど継続して摂取が続くことで深刻な症状につながる場合もあります。
アレルギーの有無や症状の見極めも動物病院の検査で調べることができるので、気になる症状や動物病院で調べておくと安心です。
フレンチブルドッグの咳やむせる症状はなかなか確定診断が難しく、検査を受けても原因を特定できない場合も多々あります。愛犬がどんな場面でむせてしまうのかを見極め、記録しておくと動物病院の問診の際に参考になります。
フレンチブルドッグの咳やむせる症状に考えられる原因は
〇呼吸器疾患
〇心臓疾患
〇過度な興奮
〇食事が喉を刺激した、詰まった
〇鼻腔が狭い
〇喉頭蓋が大きい
実はフレンチブルドッグのように鼻が短い犬種の場合、日ごろから呼吸や鼻息が荒いうえに、興奮しやすい性格でもあり咳やむせることが珍しくありません。
咳やむせている状態を獣医師がその場で確認することが一番確実は診断につながるのですが、なかなかタイミングが合いませんね。動物病院の診察台の上ではほとんどの犬が冷静に落ち着きはらっているのですから仕方がありません。
ただ日常生活に支障がある場合や留守番時間が長く家族が不安を感じる場合、下記のような症状がみられる場合は動物病院で精密な検査を受けましょう。
〇あまりに頻繁に咳をする
〇日常生活や散歩など軽い運動でさえも咳が理由で中断する
〇むせた状態が長引き呼吸がつらそう
〇むせた後に食事を吐いてしまう
〇咳をした後に倒れこんでしまう
フレンチブルドッグがむせてしまう時は
〇興奮状態を落ち着かせる
〇食事は早食い防止食器や知育玩具で与え勢いよく食べないように工夫する
〇動物病院の処方薬を正しく飲ませる
〇気管を刺激しないように首輪を止めハーネスと常用する
咳やむせる症状は心臓や呼吸器などデリケートな部位に関係しているので、外科的手術をすることに相当な危険を伴います。大抵の場合、手術をせずに日常生活に工夫や改善をすることで対処する方法を選びます。
まだ若く活発な年齢のフレンチブルドッグは興奮したり、勢いよく食事をしてしまうことも多々ありますが、愛犬がどのような場面で咳やむせてしまうのかを見極め都度対処をしてゆきましょう。
2020.12.29(火)
母犬パグ×父犬ボストンテリアのMIXになります。忍者のようにフェンスをよじ登っていく父ボストンの仕業でした。
お求めやすい価格になると思います(*’▽’)
2020.12.28(月)
フレンチブルドッグに限らず犬を留守番させる時はケージが必要です。ケージは室内で場所をとる上に、子犬期以外は必要ないという意見もあります。
家の中では自由にのびのび過ごさせてあげたい、留守番中に狭い場所に閉じ込めておくのはかわいそうという家族の思いもありますが、無駄吠え対策はもちろん愛犬をまさかの事故から守るためにもケージの必要性に注目してみましょう。
フレンチブルドッグは温厚でおおらかな性格で他犬とも上手に付き合えるなど、無駄吠えとは程遠い印象を受けます。でもフレンチブルドッグの祖先は闘犬種であり、受け継いだ素質は強気で防衛本能が強く、いざとなると自分よりも大きな相手にも臆することなく立ち向かうという面をもっています。
家族が外出し、一人きりで残された自宅に愛犬は全方位を警戒しながら、この家を守り切ろうを考えています。これは家族への愛情であり、自分の安全圏を守ろうという犬ならではの習性です。
もちろん中には家族の居なくなった部屋で静かに身を潜め、隠れていようと考えるタイプの犬もいます。同じ犬種でも性格は様々ですから、すべてのフレンチブルドッグが同じ行動を見せるわけではありませんが、このような犬達が考えていることは知っておいてあげましょう。
家族の前では滅多に無駄吠えをしない愛犬でも、実は家族の留守中に激しく吠えていることが多々あります。家族が留守になり生活音が消え、静まり返った家の中は些細な物音や玄関チャイムがいつもよりも大きく響きわたります。屋外からの交通騒音や子供の話声なども響きやすく、愛犬の不安や緊張を増長させます。
犬はこのような普段とは違う雰囲気を感じ、留守番中にだけ吠えてしまうことも珍しくありません。特にマンションなど集合住宅では、犬の吠える声が響きやすく、家族がその実態に気がついていない事から騒音トラブルに発展することも珍しくありません。
ただこの問題は留守番中に起こるので、家族も実情の把握やその場でのしつけ直しが難しく、問題が長期化してしまうことが多々あります。
犬との暮らし方はそれぞれの家庭ごとに様々ですから、他の方と全く同じである必要はありません。我が家には我が家の暮らし方をと考えてみてください。
犬を家族に迎えた後も共働きや日中の外出、留守番、子育てと必ず犬を留守番させる機会は発生します。家族が在宅中であっても夜間の就寝中は愛犬だけが別部屋で過ごすこともあるでしょう。
絶対に留守番をさせないということはあり得ないのですから、家族に迎えたその日から留守番の際にどのように過ごすのかを愛犬に教えてゆきましょう。
まずこの留守番のしつけは、犬を家族に迎えたその日から始めます。
まだ子犬だから、まだ家に来たばかりだからとしつけ開始を先送りにしてはいけません。後日改めて留守番の方法が変わったり、突然ケージの利用が始めると犬は戸惑い、失敗を繰り返してしまうからです。
この家ではこの方法で過ごすと最初からブレずに教えてゆくことが犬のストレス回避に効果的です。
フレンチブルドッグの留守番にはぜひケージを使用してください。
ケージを使用する理由は下記です。
〇無駄吠え防止
〇イタズラや誤飲、盗み食いの防止
留守番中に家中を自由に行き来させることは、一見愛犬のストレス回避に効果的と思えます。でも実際にはこの状況がかえって愛犬のストレスを増大させています。
家中を自由に行き来させることで、愛犬は一人きりで家中の全方位に注意を向け、物音や他人の侵入を警戒しながら過ごしています。
些細な物音でも感じ取れば、即座のその場に駆け付けたり、屋外から人の気配を感じ取れば窓や玄関に走ってゆき様子をうかがっているでしょう。
これでは留守番中に愛犬は眠ることもままならない状態が続きます。
でもケージがあれば、愛犬の行動範囲は狭くなりますが、その分愛犬が注意を向ける範囲もケージ内だけでOKということになります。
これなら愛犬はケージ内の安全だけを意識すれば済みます。
留守番中はケージの周囲をタオルなどで囲い、視界を狭めておくとますます愛犬の安心感を高めることができます。この方法は犬は本来狭く暗い穴倉を住処にする習性があることに基づいています。
もちろん長時間、毎日ケージで過ごす生活はストレスや運動不足につながります。家族の帰宅後は散歩や遊びに十分な時間を作り、愛犬の生活にメリハリをつけてゆきましょう。
またフレンチブルドッグはとても賢く食いしん坊な犬種です。家族の留守中に想像もしなかった方法で食べ物を見つけ出してしまうイタズラもたびたび起こります。
大抵の場合、笑い話で済みますが時には犬に有害な食べ物やパッケージ袋を飲み込んでしまうという深刻なケースもあるので、留守番中の危険回避の意味でもケージを使用すると安心です。
ケージの置き場所は、直射日光の当たらない場所を選び、日ごろから愛犬が自由に出入りできるよう入口を開けておくと留守番時もスムーズにケージに移動する習慣がつきます。