2020.12.02(水)
フレンチブルドッグを家族に迎えたら、まずトイレトレーニングを始めましょう。トイレトレーニングはフレンチブルドッグを自宅に連れてきた初日から始めます。
このタイミングでしつけを始めることに戸惑いを感じる方もいるでしょうが、後日になってからトイレトレーニングを始めたり、トイレの場所を変えるとかえって愛犬を混乱させてしまい失敗を招きます。
トイレトレーニングはあらかじめトイレの場所を家族が決め、初日から始めることが成功への近道です。
今回はフレンチブルドッグが失敗せずにトイレトレーニングに取り組める方法をご紹介させていただきます。
フレンチブルドッグのトイレトレーニングを成功させるには、
〇サークル
〇トイレトレー
〇トイレシーツ
〇ご褒美のオヤツやフード
これらを用意してください。トイレトレーとトイレシーツのサイズは「ワイドサイズ」がおすすめです。トイレのサイズはレギュラー、ワイド、スーパーワイドと3タイプがあります。
小型犬はレギュラーサイズで十分ですが、トイレの場所をまだ覚えていない子犬や初めてのトイレトレーニングではトイレからのはみ出しを防ぐためにあえて大き目のサイズを選ぶと安心です。
サークルを使用せずにトイレトレーだけで教えたい、日ごろからサークルを使用せずに室内はどこでも自由に過ごさせたいというご家庭も多いでしょう。
もちろんサークルを使用せずトイレを覚えさせることは可能です。でもこの場合、失敗の確立も高く、トイレトレーニングが完了するまでに数か月かかることもあります。
1日でも早く確実にトイレを覚えてもらうためにはぜひサークルを利用しましょう。サークルを使用する目的はフレンチブルドッグにトイレの範囲を明確に認識させるためです。
平らな構造のトイレトレーだけではトイレで力んでいる最中に無意識にトイレからはみ出してしまうこともあります。
でも4面を囲まれたサークルがあればトイレの範囲をしっかりと認識することができます。
はみ出しのストレスから家族が解放されるためにもサークルはぜひ活用しましょう。
トイレトレーニングの基本は愛犬にトイレの場所を覚えてもらうことから始めます。
①愛犬と遊ぶ時はトイレから2,3m以内の範囲で遊ぶ
②5~10分おきに愛犬をトイレに誘導する
③トイレトレーの上でトイレができた時は即座にご褒美を与え大いに褒める
ここで大切なポイントは愛犬自らトイレまで移動し、出入りをすることです。家族が抱っこをしてトイレまで移動をさせたり、サークルの天井部分から抱っこで出入りをさせてはいけません。
遊びの合間にこまめにオヤツなどで愛犬の注意を引きながらトイレまで戻るよう促します。
この自分で移動することを繰り返すと、次第に愛犬はトイレまでの移動距離、トイレの場所を認識できるようになります。尿意を感じた時に自分でトイレに向かう習慣がつけばトイレトレーニングはほぼ成功です。
生後半年未満の子犬は、まだ体が成長途中ですから、尿意を感じると我慢ができずその場でトイレを済ませてしまうことがあります。
尿意を感じた時に愛犬がスムーズにトイレにたどり着けるようにトイレの近くで遊ぶ、トイレが見える場所で遊ぶ、暮らすことが成功のポイントです。
何度教えてもトイレを覚えてくれない・・・こんな相談がたびたび寄せられます。でもフレンチブルドッグは数いる犬種の中でもトップクラスの知能が高い犬種です。決してトイレトレーニングを覚えることができないタイプではありません。
フレンチブルドッグがトイレを失敗する理由として考えられるのは
〇トイレが狭すぎる
(狭くて窮屈なトイレでは無意識のうちにはみ出してしまうことも。トイレのサイズを再度見直してあげましょう)
〇トイレが遠すぎて移動が間に合わない
(子犬は遊びに夢中になったり、不意に眠り込んでしまうものです。尿意を感じた時に数秒でトイレにたどり着けるように遊ぶ場所や寝る場所を工夫してあげましょう)
〇トイレの場所が嫌だ
(賑やかなリビング、テレビの真横、玄関付近など落ち着いてトイレができない場所は愛犬ももちろん嫌だと思っています。トイレは犬が一番無防備になる瞬間ですから、静かに、周りの視線を感じずに済ませることができる場所に設置してあげましょう)
〇トイレが汚れていて使いたくなく
(フレンチブルドッグはとてもきれい好きな性格です。トイレシーツはこまめに交換をして、いつでも清潔なトイレを用意してあげましょう)
〇トイレシーツの吸収性が低く不快
(安価なトイレシーツは吸収剤の量が少なく、排泄中にオシッコがあふれ出し手足が汚れてしまいます。消臭効果も低く、フレンチブルドッグの優れた嗅覚では相当な不快感です。トイレシーツは吸収力が高く愛犬を不快にさせない製品を使用しましょう)
もしこれらの思い当たる点がある場合は早急に改善をしてあげましょう。犬は本来とても綺麗好きな習性を持つ動物です。トイレの臭いや汚れにはとても敏感です。
失敗した愛犬を叱る前に、なぜ失敗してしまうのかを考えてみてください。
気がつくと愛犬がトイレの上で寝てしまう・・・ベッドもクッションも用意してあるのにどうして?とお悩みではありませんか?
子犬がトイレで寝てしまうのは珍しいことではなく、一時的によくあることですからさほど気にする必要はありません。
考えられる理由は
〇トイレ後に褒めてもらえたから
〇ベッドが暑いから
〇寝相が悪いから
フレンチブルドッグは暑がりな犬種なので、ふわふわのベッドよりトイレシーツの方が快適、寝心地がいいと思ってしまうこともあります。叱ったり、無理に移動させる必要はなく愛犬に任せておけば自然と改善されるのでご安心を。
2020.12.01(火)
鼻ペチャでおおらかな性格と愛嬌抜群、甘えん坊とフレンチブルドッグの魅力を挙げだしたらキリがありませんね。どんな犬よりフレンチブルドッグが一番好きという方ならきっと多頭飼いを考えたこともあるでしょう。
今回は憧れのフレンチブルドッグ多頭飼いを始める前にぜひ知っておいて欲しいメリット、デメリットをまとめさせていただきました。
実はフレンチブルドッグの多頭飼いにはメリットがたくさんあります。
まず1つ目は対等に遊べる相手ができることです。一見当たり前に感じることですが活発で遊び好きなフレンチブルドッグにとってとても大きな意味があります。
フレンチブルドッグとドッグランに出かけると、小型犬エリアへの入場を案内されます。でも周りの小型犬はフレンチブルドッグに比べ各段に小さく華奢です。活発なフレンチブルドッグが近づいたり、じゃれ合うとそれぞれの飼い主はヒヤヒヤした気持ちが尽きません。
フレンチブルドッグほどに活発で運動神経が抜群で、骨格もしっかりとした犬種であれば大型犬エリアでも十分に満喫できますが、ドッグランには安全に配慮した決まりがあるので飼い主の独断ではなかなか判断できません。
もちろん大型犬エリアで遊ばせている飼い主さんからも小型犬の参加は事故の危険を感じ好ましくないと思われてしまうでしょう。
フレンチブルドッグは小型犬とはいってもとても活発で相当な運動が欠かせません。家族と一緒に朝夕のんびり散歩をする程度では慢性的な運動不足に陥り肥満や無駄吠え、自傷行為などの問題行動につながることもあります。
多頭飼いなら自宅はもちろんお出かけ先でも同居するフレンチブルドッグ同士で気兼ねなく思い切りじゃれ合い遊ぶことができます。遊び相手がいるということはフレンチブルドッグの多頭飼いで何よりにメリットといえるでしょう。
他にもフレンチブルドッグの多頭飼いにおけるメリットは
〇留守番中のさみしさを軽減できる
〇愛犬同士の微笑ましい姿を目にすることができる
〇家の中が賑やかになり明るい雰囲気になる
多頭飼いは憧れるものの始めるまではいろいろと思い悩むことも多いでしょう。でも実際に始めてみると意外にスムーズに進むものです。気がつけばまるで何年も一緒に過ごしているような愛犬同士の距離感に感激するでしょう。
フレンチブルドッグの多頭飼いには当然のことながらデメリットもあります。これはフレンチブルドッグの多頭飼いに限ったことではありません。
多頭飼いを始めるということは、ある日突然自分の縄張りに見ず知らずの存在が立ち入り、生活を始めるということです。家族の関心がこれまで自分にだけ向けられていたものの、ある日突然ライバルが登場するということです。
食事を横取りされてしまうのでは?ベッドをとられてしまうのでは?と先住犬にとっては様々な不安がよぎります。
人間でもある日突然他人と同居生活を始めることになれば戸惑いや不安、当然ストレスも感じますが愛犬も全く同じことです。顔を合わせたその日から相性抜群で仲良く暮らせるわけはありません。
多頭飼いと聞くと犬同士で寄り添い眠る微笑ましい姿やじゃれ合い遊ぶ姿を想像しがちですが、あのような関係性は多頭飼いを始めてから時間をかけて徐々に犬同士の関係性が築かれた結果です。
この点は多頭飼いを始めるにあたって飼い主の側がしっかりと理解をし、焦らずに見守ることが大切です。
多頭飼いで起こるデメリットは
〇散歩の手間が増える
〇飼育費用が増える
〇無駄吠えがより一層悪化する
〇抜け毛やお手入れの手間が増える
などがあります。どれもデメリットでもあり、飼い主の楽しみや醍醐味ともいえる部分です。
実際の多頭飼いで何よりの心配事はケンカでしょう。犬は群れで暮らす習性を持つ動物ですから無暗に相手とケンカをすることはありません。
同居する犬同士がケンカをする理由は
〇初対面
〇餌の取り合い
〇ベッドやオモチャなど物の取り合い
〇飼い主へのやきもち
〇3歳前後未去勢のオスによる縄張り主張
などがあります。自宅内で起こるケンカの多くは飼い主の工夫次第で予防ができます。
例えば
〇食事はそれぞれのサークル内で与え、相手からの横取りなどの心配を未然に防ぐ
〇ベッドはそれぞれに専用の物を用意する
〇オモチャは取り合いにならないよう複数個用意する
〇トイレは屋外で済ませ室内でのトイレ、マーキングはさせない
未去勢のオスの場合、事前に去勢手術を済ませたうえで多頭飼いを始めることをお勧めします。
フレンチブルドッグの多頭飼いには大変なことも必ずありますが、それらを上回る幸せな気分や癒される瞬間が溢れています。活発で遊び好きな犬種だからこそ、友達や遊び相手作りを前向きに考えてあげましょう。
多頭飼いを始めるタイミングは、愛犬がまだ若く活発に活動できる時期がオススメです。一緒にじゃれ合い遊ぶ中で、時にはケンカもしながら徐々に仲良くなってくれるはずです。
多頭飼いの相性や性別の組み合わせ、始めるタイミングなどはぜひお気軽にご相談くださいませ。